三代目徒然なるままボヤッキーニッキー

「野望の階段」係緤
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    とうとう最終回。実は最初に観たときどういうわけだかPart3を見逃していたので、正真正銘今回が初めて。で、三部作の最後の最終回・・・

    ええええええええーっ!

    ほんっとに期待を裏切らないビックリ最終回でした。まさか主人公が主人公の妻の指示により暗殺されるとわっ!
    こうなるなんて誰が想像しただろう。観終わってしばらく呆然としてました。

    キプロス和平もつかの間、退屈しのぎにけしかけた領海線問題が紛争の火種となり、張り切りすぎたアーカートがやってしまった人命蹂躙。これがきっかけで党首選どころではなく落ちるところまで落ちてしまった。しかも過去の機密文書が何人かの手に落ち、絶体絶命!そんなアーカートの名誉を救ったのが妻のエリザベスだった・・・。
    以前「マクベス夫人」みたいと書いたけど、いざ戦いが始まると不眠症に悩まされ、自殺してしまうマクベス夫人と違って、失意の夫を励まし、老後の蓄えをゲッツし、あの手この手で政敵を倒す算段をつけ、そして・・・。彼女の手駒となるボディガードの名前が「コーダー」ってのもスコットランド出身のアーカートの縁なのかなぁ。

    それにしてもPart1、Part2と比べて魅力に欠けるのはアーカートに引きつけられる女性ゲスト。今回のクレアは見た目もっさりのオバサン・・・。いや、オバサンが悪いってわけじゃないけどさ、いくら富豪の妻で外務大臣と不倫してて頭が切れるからって、もう少し華やかな女優にしてくれても良いと思うんだ。ま、そのおかげでマティやセーラと違って生き延びたけど。
    アーカートを危地に追い込む外務大臣メイクピース(新聞の見出しに“Makepeace makes War”とかあって笑った)も、鈴木健二元NHKアナか中山太郎元外相かっつーくらいおっさんくさくて地味。年老いたアーカートから政権を奪おうとするんだからせめてブレア並みの若さがほしかった。クレアとメイクピースのラブラブ不倫っぷりを見せつけられても、観てらんな〜い。

    三部作を観わって、やっぱりPart2が最高だったなぁと思う。国王との丁々発止やあー言えばこう言うな論戦が刺激的だったし、アーカートが生き生き魅力的に見えた。それにまだスタンパーも生きてたし!スタンパーの代わりに出てきたジェフリーじゃ物足りないことに気づかされました(どうでもいいがジェフリーってばオフィスでの右斜め前にいる社員にソックリで・・・)。
    Part3はアーカートが落ち目なのと、その落ち方が自業自得というかモーロクぶりなのが悲しいのだ。しかもその最後がアレだし・・・。

    まぁ、何にせよ、LaLa TVには感謝です。できれば今度は“The Tudors”を放映していただければ嬉しいんですが・・・。最近のNHKには期待できないからさ。
    | − 「野望の階段」 | 20:21 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
    「野望の階段」形以
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      上り詰めた階段は、最上階まできたらあとは降りるだけ。問題は、その降り方。踏み外さないように降りるか、転げ落ちるか・・・。
      というわけでいよいよシリーズ最終話の原題は“The Final Cut”。


      邪魔者は(国王さえも)すべて消し、怖いものなしのアーカート。(ちなみにドラマの中での現国王は前国王の息子。つまり、チャー●ズを廃位に追い込んで、ウィリ●ムを国王の座につけたようなものか。)そんな彼を唯一脅かすもの・・・それは
      長期政権故の閉塞感と専横ぶりに周囲がほのめかす「引退」「老後」という言葉にガマンのならないアーカートは華々しい活躍の場をキプロスの和平調停に求める。それにより、引退後の名誉と利権を確保するのが目的。
      1部、2部では気にならなかったアーカートの唯我独尊も、どうしたわけか3部では鼻につく。ここらへんがうまい作りで、いつまでも愛すべき悪党のままでは今までの悪行に対する報いがないってもんだ。
      今までの反アーカート側の正論はうっとうしく思えたのに、今回の敵、外務大臣メイクピースの言い分は至極もっともなんである。
      アーカート以上にアーカートを理解している妻・エリザベスのセリフを借りれば、彼は「思いつきで実行」、相手を「見くびりすぎ」る。今回も余計なことに首をつっこんだ結果、キプロス問題と外務大臣に反撃をくらいそうな気配である。

      英国首相の引退後の生活って意外にも苦しいらしい、とアーカート夫人が言ってたが、歴代首相はそのため、在位中からいろいろ小細工をしておくんだそうだ。そこで気になるのがもうすぐ首相を辞任し、下院議員まで辞めるらしい(アーカートと違い)まだ若く、手のかかるお子さまもおいでなトニー・ブレア。「英国がヨーロッパに追随するのではなく、ヨーロッパが英国を見習うべきだ」とかものすごい英国論をぶちまけたアーカートととは違い、「欧州連合(EU)で創設が検討されている初代の欧州理事会常任議長(EU大統領)や、世界銀行総裁に就任する可能性も指摘されている」(5/12 読売新聞)。
      ブレアの老後の心配するより、自分の将来の心配しろって(笑)
      | − 「野望の階段」 | 11:35 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
      「野望の階段」狂緤
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        To Play the King(Michael Dobbs)
        わたしがUKで買ったペーパーバックは、ダウニング街10番地を背にしたアーカート&セーラが表紙なんだけど・・・

        いったいどうやって第1巻”House of Cards”のアーカートらしき人物が転落死というラストから、続編へつながるウルトラCとなったのか気になって、買ったまま手をつけていない“To Play The King”を引っ張り出してみた。作者による前書きを読むと、やはりあのドラマのラストには作者もビックリびっくりだったらしい。でもむしろ続編を書くきっかけを作ってくれて、製作者たち(&イアン・リチャードソン)、ありがとう〜!というのが作者マイケル・ドブスの感想のようだ。ということはドラマのおかげで三部作になったのね。

        さて三部作Part2の「かわいそうな方々」
        ・シャーロット王女・・・生前は出版しない、という約束を反故にされ、マスコミにスキャンダル記事が暴露され
        ・クラウジェスキー・・・マティの元同僚なんですが、ズタボロに殺され
        ・IRA・・・アーカートによる陰謀はすべてIRAのテロのせいに
        ・国王・・・自業自得とはいえ何と退位に追い込まれ
        ・スタンパー&セーラ・・・爆死!

        マティ殺害が結構アーカートに動揺を与えてるのか、と思ってたらセーラまで殺っちまいましたよ、アーカート(でもけしかけたのはアーカート夫人)。
        スタンパー役のColin Jeavonsは「ホームズシリーズ」のレストレード警部役なんですが、彼がスコットランドヤードの入り口で車ごと爆死ってのにはなんつー因果な役回り、と思ってしまいましたね。こんなに首相の周りで関係人物が死んでるのに何で調査しないんだ、スコットランドヤード(笑)。
        Part2は、国王の言い分が正しいのかアーカート政権を支持するのか、国民の総意を問うのが狙いの総選挙がメイン。アーカートの「打倒!現国王」作戦は、Part1の一連の「ライバル引き摺り下ろし大作戦」に比べれば、正直言ってたいしたことなかったような。むしろ国王、善戦したじゃないか〜、善戦しすぎてうざかったけど(笑)。国王による国民向けメッセージの映像が、イギリスの大自然をバックに一人たたずみ、BGMにホルストの「木星」ってコテコテすぎて大爆笑。
        結局は与党が過半数の議席を得、アーカートが信任された、ということに。その結果を受けてアーカートが国王に退位を迫るわけですが、その言い分がすごいの何のって。
        国王:「今度は一国民として戦うぞ」
        アーカート:「国王ではないあなたには何の興味もありません」
        さすが現王室一族が英国にやってくるよりも前から英国王に仕えていた、と言い放つだけある。故ダイ●ナもこんな気持ちだったんだろうなぁ。

        さて、お詫びしないとならないのは、国王の友人かつ報道秘書官のデイヴィッド(♂)・・・ではなく彼と恋仲になるケン(♂)。ハンサムだけどどこか胡散臭くみえたのでてっきり裏でアーカートとつながってるのかと初登場から疑ってました。ごめんね、全然関係なかったわ(それどころか原作の最後に感動したっ!)。
        しかし吹き替えでデイヴィッドに「僕はホモです」と言わすとは・・・「ゲイ」って言葉はなかったのか?オリジナルでもそうだったのか?

        原作はこの二人の再会(国王への影響を考え、選挙前にデイヴィッドが別れを切り出していた)をエピローグとして終わってます。
        要訳超訳するとこんな感じ↓
        選挙は終わり、国王は退位。マスコミは新たなエサに食いつくべく、デイヴィッドは放っておかれた。もし彼が分かってくれるなら、許してくれるなら・・・。言い訳をたくさん用意して会いに出かけたデイヴィッド。しかし、ドアを開けたケンを前にその言葉は声にならなかった。まるで言葉をかけるのを恐れるかのように黙って立ち尽くす二人。長い沈黙の後ケンが口を開いた。
        「一晩中そこに立ってるつもりかい?お茶が冷めてしまうよ」
        | − 「野望の階段」 | 22:01 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
        「野望の階段」響以
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          「野望の階段(原題“To Play the King”)」を観る前に家にあった「ハウス・オブ・カード」(「野望の階段」の邦訳を読み返してみました。うお〜、ラストシーンが全然違うっ!(ってかアーカートの描写もなんか違うし)・・・ってことを忘れてました。何度も初読の感動を味わえて幸せ?

          三部作中、実は「」が一番好きだったりする。巷では映画「クイーン」が話題になってますが、こちらもそんな感じ。ある意味パラレルワールドの90年代初頭の英国を観ているかのよう(IRAが爆弾テロを起こしてるとこにちょっと時代を感じたり・・・)。
          マティの死も引きずらす、ドラマの幕開けは新国王の即位式。長らくお預けを食らっていたせいで、別の意味での野望(=理想主義)に燃えに燃えてる国王は、めでたく首相になってるアーカートの現実路線の政策に不満で対立。あーだこーだと異を唱えるが、百戦錬磨のアーカート相手じゃ鼻であしらわれるのがオチ。確かに国王の言い分は正義だ、大義だ、「美しい英国」だ。でも「自分の家庭内すら治められない」「外車を3台持ってる人間」にホームレスの心配されてもなんか違うんだよ・・・。チャー●ズが言い出しそうなことを言わせてるあたり、思わず笑いました(環境美化とか建物規制とか)。
          ちゃんと別居中の王妃と王子がいたり、離婚して出戻ってきてる王女がいたり、映画「クイーン」もそうだけど、こういうドラマを作っちゃう英国∩( ・ω・)∩万歳!
          別居以降の流れは「クイーン」を観てくれってことかいな?

          アーカートの吹き替えが変わってしまったのが残念。アーカートがコリングリッジに蔑ろにされたように、今アーカートがスタンパーを蔑ろにしてるのが気になります。気になると言えば、このドラマで一番怖いのは世論でもアーカートでもなく、アーカート夫人のエリザベスだってことがよくわかった。マクベス夫人も真っ青の理想の政治家夫人。
          | − 「野望の階段」 | 21:07 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
          「野望の階段」妓緤
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            野望の階段 の〜ぼる〜 君はまだ院内総務長さ
            首相の座は誰かがきっと 譲ってくれると信じてるね♪

            アーカートの栄光(と罪)への道が始まりました。

            ・コリングリッジ(保守党党首&首相)・・・アル中の弟がインサイダー取引をしたように見せかけて、退陣に追い込む(ホントにいい人なのに、いい人では首相は務まらないのだな)。
            ・ハロルド・アール(保健大臣):視察先にデモ隊を送り、動揺を誘い、結果デモ隊の一人を負傷させる。
            ・パトリック・ウルトン(外務大臣):不倫の証拠であるテープを自宅に郵送。結果、朝食の和やかな席で暴露。
            ・マイケル・サミュエルス(環境大臣):過去のゲイ疑惑の写真を送りつける。

            ここまではいい。皆、能無しか人間性を疑う政治家ばかりだし、たいした罪ではない(そうか?)。

            ・ロジャー・オニール(党本部広報担当):コカイン中毒者であることを利用して、鼠殺しをコカインに混ぜ死に至らしめる。
            薄ぼんやりした記憶の中で、このオニールがサービスエリアのトイレでコカインを吸入するシーンはやけにはっきり覚えてました。オニール、「Galwayに行きたい」って言ってましたね。やはりアイリッシュだ。

            マティ・ストーリン(新聞記者兼愛人):自殺に見せかけて屋上からぶん投げる。
            投げ飛ばしたすぐその後で、例のカメラ目線で言い訳ですよ。瞬時の切り替えに唖然としました。

            それにしても発端は「閣僚に任命されなかったから」だったはずなのに、とうとう閣僚どころか首相に指名されちゃいましたね、アーカートさん。ご自分でもびっくりなのでは?
            「君がそう思うのは自由だが、わたしにはなんとも言えないね」
            ・・・失礼致しました。

            字幕ではないのでせっかくのイギリス英語(イアン・リチャードソンだからスコティッシュだろうけど)が聴けないのは残念だが、佐野浅夫の吹き替えも素晴らしい。

            イアン・リチャードソンは島田正吾に似てるような気がする・・・。
            | − 「野望の階段」 | 21:29 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
            「野望の階段」義以
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              LaLa TVで野望の階段キタ━(゚∀゚)━!!!

              これはitoyan初渡英前にNHKで観たBBCのドラマ(1991〜95年の三部作)で、面白さのあまり番組終了後しばし動けないほどの結構な衝撃を受けたドラマでもある。何といっても英国で最初に買ったペーパーバックがこの原作だ(笑)。ちなみに訳本は角川文庫から「ハウス・オブ・カード」というタイトルで出ていたはず・・・今はBook Offで運が良ければ見つかるはず・・・。
              ドラマを語るその前に主役のフランシス・アーカートを演じたイアン・リチャードソンの冥福を祈ろう。合掌。(2007年2月9日逝去 享年72歳)

              で、「野望の階段」ですが。何故、この時期に放送?イアン・リチャードソンの追悼?それとも統一選挙間近だからか?ま、理由なんて何でもいいです。とにかくもう一度観たいと切実に願っていたので(←ビデオに取ってなかったので)、LaLa TVには感謝しきり。
              主役のアーカートは保守党の院内総務長(←「ヒラ議員の尻をたたいて、不始末を整理するのが仕事」)の役に就いて久しく、次の選挙後には入閣するぞ!と意気込んでる。ところが、高邁で人柄はいいがリーダーシップに欠ける首相はそれを見送り、引き続き総務長として任命する。アッタマきたぞー!とアーカートは次から次へと小汚い裏工作を仕掛け、彼を首相の座から引き摺り下ろすことに執念を燃やす・・・という、なんともえげつない政治ドラマ。
              出てくる政治家たちも揃いも揃ってイギリス的というか、コカイン中毒、不倫、共産党員だった過去、身内の不始末にゲイ疑惑・・・と、まさに90年代初頭の保守党政治(ということはブレア政権直前か)。

              原作も読んだがドラマはその数倍も面白い。そのキモは、アーカート(名前からしてスコットランド系だな)が時々TVの前の視聴者に向かってカメラ目線で、己の心情を吐露し、現況を解説する演出にあると思う。芝居で「傍白」と言うのがあるけどあれに近いかな。おかげで、アーカートのやってることはホントに汚くて卑怯なのに、どこか憎めなくなっちゃう。というか、彼のハカリゴトを共犯者として手伝ってるような気持ちにさせるのだ。
              ちなみに脚本はBBC「高慢と偏見」や「ブリジット・ジョーンズ」の脚本も担当したAndrew Davies。その縁なのか(というかこっちが先だけど)、「高慢と偏見」でリジーの姉・ジェーンを演じたスザンナ・ハーカーが「適度に頭のいい」新聞記者役で出ていたりもする。そしてわたしの目は見逃さない。アーカートの部下役で「ホームズ」シリーズのレストレード警部が出ていることを!
              「君がそう思うのは自由だが、わたしの口からは何とも言えないな」(byアーカート)
              後編も楽しみです、アーカートさん!
              | − 「野望の階段」 | 23:41 | comments(2) | trackbacks(1) | ↑PAGE TOP
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