三代目徒然なるままボヤッキーニッキー

師匠が地獄で笑うておんなりますように〜
渡瀬恒彦さん死去
映画やテレビドラマで活躍した俳優の渡瀬恒彦(わたせ・つねひこ)さんが14日、多臓器不全のため亡くなった。72歳だった。


闘病中って知ってたし、だからこそ『おみやさんSP』で観るたび少しでも長生きをと願ってたんだけど、逝ってしまわれました(しかも青木ムネムネの誕生日とか!)。
「やくざ映画」とか「刑事ドラマ」とかが代表作として挙がってますが、やはりわたしにとっては『ちりとてちん』の徒然亭草若師匠!
まぁ、「天才落語家」と言う設定にしては落語はそんなに上手くなかったけど(ていうか、一番弟子の方が上手かったけど)、背中で語る芝居はプロの俳優ならでは。
「客席凍ってます」と告げた草原に「ぬるめの風呂を自分の体で温めるのも気持ちのええもんや」と声をかけ、高座に上がってゆく姿や、
黙っていなくなった草々を殴った後、「いつまでも他人みたいな遠慮しくさって。ちっとは親の気持ち考え!」と抱き寄せる親心や、
ちょっとも笑われへん「寿限無」で落語会をぶち壊しにした小草若が高座を泣きながら降りる姿を見て、意を決したように三年ぶりに高座へ向かう親心や、
精いっぱいつっぱって生きてる四草に「アホで純情で温かくておもろい」そういう男や!とほっぺたペチペチ頭ワシワシで満面の笑み
なんてのは、演技を通り越して一人の役者としての生き様が映し出されていたように思います(あれ、若狭はー?)

追悼としてこれ以上の言葉はないでしょう↓
野辺へ出て参りますと春先のことで
空にはひばりがピーチクパーチクさえずっていようか
下にはレンゲ、タンポポの花盛り
陽炎がこう燃え立ちまして
遠山にはぱあっとかすみの帯をひいたよう
麦が青々とのびて菜種の花がいろどっていようかという本陽気
やかましゅう言うてやってまいります、
その道中の陽気なこと!

ああ、先に逝ってしもた正太郎ちゃん(米倉斉加年)が手を振って待ってはる〜(ToT)/~~~

渡瀬恒彦さんと過去共演の桂吉弥「2人目の師匠が」

↑草原兄さーん!泣けるなぁ…。
| itoyan | − 「ちりとてちん」 | 23:57 | comments(0) | - | pookmark |
「あまロス」から「ちりロス」へ
前略 藤本有紀様

『ちりとてちん』再々放送が終了しました。
「伝統と継承」、「落語とお箸」という、地味な題材のドラマをこんなにも輝かしく愛おしく作ってくださってどうもありがとうございます。

よくドラマは視聴率を取ってナンボのもと言われますが、そうでしょうか。
例えば、ちょうど1年前に始まった『あまちゃん』の経済波及効果やファンの熱狂度は、それよりも視聴率がずっと高かった『ごちそうさん』より低かったかと言えば、そうではありません。
そして、その事実は当時の朝ドラ視聴率最低を記録した『ちりとてちん』が、ドラマの質の高さと視聴者の熱量は他のドラマに決して負けていなかったということを証明してくれたのです。
ただ、朝の忙しい時間帯に気軽に観るわけにはいかない、とても難しいドラマなので、ながら見には向かないし、知らなかった人も多いはず。多方面に人気のあった『あまちゃん』のファンだった多くの方々に観てもらえたらいいなと再放送決定時から思っていました。

放送が始まってからは、どんなにネタばれしたい伏線でも落語の元ネタでも、再見組としては初見者の手前安心して何でも発信することができず、歯がゆかった思いもあります。
しかし、最初はホントに面白いのか半信半疑で観ていた初見者が、いつのまにかのめりこむように夢中になって各々の感想をつぶやく様は、まさに「遊びをせんとや生まれけむ」だった感がありました。
シリアスなシーンでも必ずコミカルなセリフが入り、笑えるシチュエーションでもなぜか泣け、最終回まで何度となく訪れる神回の数々、一つの小道具に込めた何通りもの意味、通りすがりの五木ひろしでさえ無駄にしない節約術等々、朝ドラの常識を超える、泣き笑い満載のドラマ作り上げてくれました。

初回から地道に塗り重ねてきた事が、綺麗な模様になって出てくる最終回を六年前と同じように、いえ、それ以上の感動を持って楽しむことができ、本当に嬉しく思っています。
これからもユニークな本歌取りと壮大な伏線貼りのある素敵な脚本を書き続けて、演劇・ドラマファンをうならせてください。
今までもこれからも一番のファンとして応援しています。

草々

藤本有紀様

『ちりとてちん』を心から愛するファンより

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| itoyan | − 「ちりとてちん」 | 19:52 | comments(2) | - | pookmark |
『ちりとてちん』第12週を振り返る-其の弐-
『ちりとてちん』第12週は「草々兄さんヒロイン強化週間」という位置づけで、これまで断片的にしか見えなかった草々の過去や、彼にとって師匠や落語がどういう存在かが明らかになる週です。
これまで描かれてきた「落語への情熱」「師匠に対する忠誠」「家族を持つことへの羨望」の理由として、視聴者にはこれでもかっ!というくらい不幸な生い立ちがアピールされ、同時に草々自身にとっては(本来のヒロイン)B子がようやく視界に入ってくる。いわば、怒涛の13週へ向けての前振りです。

が!
ワタクシ的に気になったのは、第70話。草原兄さんがそのかわいそうな少年だった草々を語る回。
この草々の過去話を、B子っていうか若狭が知るとき、四草不在なんですよねー。
その前の第68話で、草々が草原兄さんの「鴻池の犬」を初めて聴いた云々の思い出話の時にはその場にいるから、余計に不在が気にかかる。←単に四草ファンだから?
でもこれ、ストーリー的に巧い配置だな〜と思うんですよ。
何故なら、この草原・草々・小草若の三人が出てくる回想が語られる回に四草もいるとなると、「過去シーンにいなかった四草はどのタイミングで師匠の楽屋に押しかけたのか」とか「そもそも彼、いくつなの?」とか、あれこれ気になるからです(主にわたしが)。
今は、草々の過去、そして草々と小草若の切っても切れない縁をクローズアップする時なので、15、6年前に徒然亭にいなかった四草は現在軸においてもいない方がいいのです。
それでも、わたしのように「68話の時には、四草いたじゃんよ。その時、四草も草々の過去を知らなかったよね?」
…などとグダグダ考える四草ファンには、その疑問を疑問のまま持っててもいいよ、後で回収するから、というスタンスのような気がするのです(←第百話を待て、と)。

つーか、草々と師匠の抱擁(=疑似親子の固めの杯)を、実の父を取られた格好の小草若や、「師匠は皆の師匠やし、小草若兄さんだけの父親やし」とエンリョしてた四草は、どんな気持ちで見てたのかなと、泣きながらも思うワタクシでありました。


それと、この12週を終えた段階で『まいご三兄弟』を観ると、今更なんだけど師匠と小草若が似た者親子だなと感慨深い。
若狭が連れ戻してきた草々に向かって、師匠が

「いつまでも他人みたいな遠慮しくさって。ちっとは親の気持ち考え!」

て言うんだけど、これ、『まいご〜』で小草若が四草に言う

「自分は妾の子や、かわいそうな子や。そこんとこ甘えてるんちゃうんけ」

「十年も兄弟弟子やってんねんぞ。せやのにいまだに得体の知れんやっちゃ」

と見事に呼応してるんですね!(←遅いよ)
『まいご〜』は17週の後に起こった出来事(1996年4月3-4日)を描いているんだけど、この12週(1995年12月)の師匠と草々の遣り取りも下敷きになってたんですね〜。
これは、再見ならではの楽しみ方だなーと、何かもう震えるほどに感動します。

『まいご三兄弟』なくして『ちりとてちん』はありえない!
そんなわけで、『まいご〜』の再放送も是非ともお願いしますわ、NHK兄さん!
| itoyan | − 「ちりとてちん」 | 17:32 | comments(2) | - | pookmark |
『ちりとてちん』第12週を振り返る-其の壱-
徒然亭の総破門でめでたく終わった『ちりとてちん』第12週。


そやから、どんな一門やねん!@尊建

師匠の親心に「目からよだれ」が…@虎ノ介
ちなみに年内放送は今日までだそうですよ。

せっかく、ドラマと現実がうまいこと交差していた

草々兄さん壁キック」→「新婚さんいらっしゃーい

の怒涛の13&14週が、新年まとめ放送になるとは…。
BK製作の『カーネーション』の再放送予定が出演者の不祥事により、AK製作の『純情きらり』に差し替えになったせいですわ!(AK朝ドラはBKより1週分多い)


ところで、今週を観ていて思ったのは、自分が底抜けにフトコロ狭い人間だということ。
なんとなれば、やっぱりわたしは

小草若が大のニガテ…

あと、B子が勝手に後ろ向きにうじうじしている分には構わないんだけど、A子と比較して八つ当たりしてるのもすごくイヤ…。
でも、世間的には「小草若贔屓」&「アンチA子」の風向きなんですよね〜。
多分、この二つの根っこは同じじゃないかなと思います。

わたしが小草若を受け付けない理由は多分、彼が本業(=落語)をおろそかにしている上に、一門の重大イベントの前に必ず問題を起こしているから。ああ、もうっ!マジむかつくわ小草若!

そりゃ確かに、一門が活動停止していた時期に一人「徒然亭」を名乗って、世間が忘れないように努めていたのは立派だし、経済的にも一門や父親を支えていったことへの功績は認めますよ。けど、いつまでも前座ネタだけってのは、落語家としてどうなのよ。東京のように真打制度があったら、とっくに廃業してるだろってレベルじゃね?
本業が落語家であるならば、タレント活動が落ち目になろうと鼻毛にレギュラー奪われようと、ここは落語の稽古に打ち込むべきだ!
…と思っちゃうのが、わたしの「若くて狭い」イヤな部分(いや全然若くないんだけど)。
人には人のキャパシティがあるんだから、「〜べき」を押し付けちゃいかんのですよねぇ…。

でもそれについては、ドラマ内においても、他の徒然亭の面々が常にツッコんでることなんですよね。
草原兄さんは大人だからある程度まで放置しているけど、いざという時に「愛宕山やれ」とか「鴻池の犬やれ」とかそれとなく今小草若がやるべきことを示唆している(そしてプレッシャーかけまくり)。
四草は「小草若兄さんのくせに」「小草若兄さんなんか」と、何だか事あるごとに小バカにしているようにみえるけど、あれ、実際は小草若が真剣に落語に打ち込んでいない時だけです。
草々さんはいわずもなが、ですしおすし。
で、結局、彼自身が本当にしたいのは何か、どうすれば彼が感じてる「1日違いの兄弟子の脅威」や「実の父親に見放されることへの恐怖」を克服できるのかについては、誰も考えてない。一門揃って「落語至上主義」ってのが、この後の「小草若失踪事件」につながるわけで…。
余談ですが、この時唯ひとり、小草若を「落語から解放してやりたい」と願ってたのが四草ね。それはおそらく『まいご三兄弟』のエピソードがあってから、そういう感情が生まれたんだじゃないかなと思います。


さて、わたしがニガテなもう一人のキャラが、A子の傍にいる時のB子。
「A子、空気読め」「A子、ムカつく」「B子に気を遣え」と散々言われてるようですが、A子のどこが悪いのか。美人で社長令嬢で優等生でスポーツ万能で気立てがやさしくてって、それ、A子のせいですか?
そもそも、B子って言うほどB子気質じゃない。「どうせ、わたしなんか…」とひがむのはB子ならではですが、「スポットライトを浴びる自分」を妄想している時点で、単に「努力を惜しんで羨む一方の怠惰な人間」にすぎません。
ホントのB子ってのは、あんべちゃんのように「春子になりたい」なんて大それた野望は決して持たない。ひたすら「わたしなんか校庭の片隅でひっそりと干涸びている蝉の死骸ですもの」(『「あまちゃん」完全シナリオ集 第1部 』P.23)。

でも『ちりとてちん』は、そういう「どうしようもない人間のイヤな部分」を前面に打ち出すドラマ。それゆえ、根がA子気質(=美人とかそういうスペックはさておいて、あんまり他人を気にしない上にわりと努力するタイプ)なわたしには、時々ものすごく「イラっとくるサムシング」(@弥生さん)があるわけです。
けど、よく考えたら落語に出てくる人間は皆、そういうセコいヤツばっかなんですよね。
まさに「おかしな人間が一生懸命生きとる姿は、ほんまにおもろい。落語とおんなじや」@正太郎ちゃん

ホントは、B子のドロドロに汚いところも許容できる人間になりたいんだけど…。
この年になっても難しいなぁと、再放送を観ながら思う年の瀬です。
| itoyan | − 「ちりとてちん」 | 17:29 | comments(0) | - | pookmark |
六年たっても
めっちゃ感動してるやないかーい!

てなわけで、本日の『ちりとてちん』第42回は神回の中の神回、「師匠復活回」でございます。
つーか、六・七週はもう再編集して独立させてもいいくらい、朝ドラという枠に収まりきれない別個のドラマ。遠藤CPが演出してた『ちゅらさん』だって、えりぃの小浜(おばまではない、こはま)島時代を別編集して海の日に放送してたんだから、落語の日にでも放送してくれたってよかったよ←そんな日はない

さて、正直、リアルタイム視聴時は前週に出てきた四番弟子の存在に気を取られて(←邪道)、単純にイイハナシダナー程度に観てたような気がするこの回ですが。
でも!好きなシーンだけつまみ食いで観返すんじゃなくて、第七週をちゃんと月曜から通して観た上で、久しぶりに42回を観てみたら!

そ、草若師匠〜!!

やだもう。なんであんなショボくれたおっさんだったのに、高座に上がった途端、色気ダダ漏れでかっこいいのさー!
そうだった。わたし、元々は草若師匠にホレてたんだった。それがいつの間にか(ry

で、師匠が「愛宕山」をやり始めたら、和田家の面々が気が付き始めるわけですよ。正太郎ちゃんご臨終の際に、ラジカセから聞こえてきた噺と同じだってこと、しかも同じ人が喋ってることに!

この師匠の高座姿和田家の反応+四番弟子の涙を前にして泣かずにおれようか!(いや、おれまい←反語)

一緒に親が観てるのにもかかわらず、泣いてもーたわ。恥ずかしー。
ええ、普段だったら親がいない時を狙ってコソーリ一人で観るんですけどもね。観る前にこんな会話してたんです↓

itoyan:録画した『ちりとて』楽しみ―♪今日は師匠が復活するんやでぇ(←なぜか福井言葉…w)
母:え、師匠って復活するの?あの居酒屋で?
itoyan:は?小草若の後で高座に上がって「愛宕山」やってたじゃん!
母:うーん…小草若が泣いて失敗したのは覚えてるんだけど。師匠って、いたっけ?
itoyan:お い!

というわけで、一緒に観るハメになったのさ。
来週は、喜ぃ公の弟子入り志願やら、大根おろし大決戦やら、四番弟子のツンやらデレやらが観られるわけやね。底抜けに楽しみですがな!


ところで、六年前と何が変わったって、「あの四番弟子の役者、誰?」状態だった虎ノ介が、

今ではすっかり名前も認知され、違う役でも姿を拝めるようになってることですよ。

↑『龍馬伝』(毎週土曜日 18時より再放送中)

↑『八重の桜』(毎週日曜日 20時より放送中)

更にTBSの新春ドラマ出演やら(こないだの名前間違いのお詫びか?w)、舞台出演(『Holidays 休暇』2014年5月10日〜6月1日 赤坂RED/THEATER)やらのお知らせテロ勃発に、何というか(ほぼ)無名だった役者の出世ぶりに感無量。
あ、ワタクシ的には、今回が初見で、虎ノ介にハマった方には、是非ともこちらもおススメしたい↓

ダーティ・ママ!』(2012年)


それにしても、伊藤閣下は明日の回でまだ48歳なのに貫禄ありすぎ…。
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| itoyan | − 「ちりとてちん」 | 19:56 | comments(0) | - | pookmark |
あれから六年
壮絶な「あまロス」が意外に早く解消できたのは、やっぱり『ちりとてちん』再放送のおかげかも。

再放送自体は二度目(前回は2010年4月から日曜深夜に六話分のまとめ放送)ですが、やはり朝ドラは毎朝15分一話ずつというのが基本。たとえBSであっても、朝7時台であっても、御新規さんにも受け入れやすい放送だと思います。
社会現象とまでなった『あまちゃん』の後、という流れもよかった。後から効いてくる仕込みや細かい演出、何よりヒロインの周りにタイプの違うイケメンを複数名配置とかね(笑)、『ちりとてちん』には『あまちゃん』ファンを受け入れる要素が多々あるから。
これを機にできるだけ多くの方々に『ちりとてちん』を知ってもらいたい、観てもらいたい、好きになってもらいたい、とぞ思ふ。

で、わたしったらリアタイ視聴組且つ全話DVD録画済みで、もう何度も観返しているにもかかわらず、律儀に毎朝録画して夜観てます、きっちり一話ずつ。
最初の二、三週は、出勤時間に余裕があったのも手伝って7時15分にTVを付けてたんだけど…。
あかんわ 涙でメイクが台無し!
Hさん、よく出勤前に観てられるなぁ…(笑)

あと、セリフのない部分や、配置された小道具なんかにも目を向けていたくなるので、「ながら見」ができない。これは朝の忙しい時間帯には不向きなドラマだわ。

さて、今週はわたしの中で「神週」の第六週「蛙の子は帰る」(演出は『あまちゃん』の井上チーフD)。そして、今日は伝説の幕開け「四草陥落回」。
好きな回だけに今までもちょいちょいつまみ食いの如くリピート視聴してる回だけど、今週、ちゃんと月曜からちょっとずつ物語の進行に沿って観てきた上で、満を持して今日の回を観ると。

初見じゃないのに感動して泣いてる自分にびっくりだ!

むしろ、先を知ってるからこそ(Ex.第百回)、四草が草々に負けず劣らず師匠が好きで、落語が好きなのが分かるというか。
そして、この回の大部分を占めてるかと思った延陽泊での四草陥落シーンて、ものの4分しかないのな。たった4分で空白の三年間と、それ以前の師匠との関係性を分からせちゃう脚本と演出と演技の凄さったら…。
いろいろ感想を書こうと思ったら、過去にそのまま書いてあったので割愛します(六年たっても変化なしw)
つくづく、NHKは今こそ

の再販に向けて動き出すべきだと思うの。


それにしても、実在の崇徳院が詠んだ和歌とその歌をモチーフにした「崇徳院」という落語を背景に、兄弟弟子を再結集させたこの六話×15分の脚本の濃さときたら。
・再現ドラマで草々さんとA子の恋を取り持つB子
・弟子再結集の発端となった舞台が、落語でも重要な場となる床屋
・しかも落語のサゲに使われる鏡を使っての説明
・草原兄さんによる「瀬をはやみ」の解釈→兄さんの博識ぶりアピール+また皆で落語ができるように
・師匠の落語を受け継ぐ為に、他の弟子から教わる→小浜の塗箸とリンク+四番弟子クローズアップ
・四草と師匠の繋がり、四草の人に見せてない性格を示唆
・「われても末に遭わんとぞ思ふ」→墓場で再会
脚本の藤本さんは天災、いや天才とぞ思ふ。ノベライズじゃなくてシナリオ集がほしかったー

本家崇徳院も浮かばれましょうぞ。
つーか、五年後、大河でホントに崇徳院が詠んでたけどな。
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| itoyan | − 「ちりとてちん」 | 19:38 | comments(4) | - | pookmark |
2番目に美味いオムライス
大阪最後の食事は、淀屋橋まで地下鉄で向かい、中之島公会堂の地下にあるレストラン「中之島倶楽部」へ。
ここは『ちりとてちん』第24話〜25話のロケに使われた所で、是非とも行ってみたかった(って、今回そんなとこばかり)。

これが草々兄さんの「2番目に美味いオムライス」だっ!

ちなみに1番は「亡くなりはった師匠の奥さん」であるおかみさんが作らはったオムライスだそうですので、気を悪くしないで下さい、中之島倶楽部さん。
辺りを見回すと、ほとんど全員がオムライスを食べているスゴイ光景だった。限定200食っていうから間に合うか不安だったんですが、よゆーじゃん。
で、やっぱり美味しかった〜。ふわっふわの卵が口の中でとろけていくのがたまりません。上に乗ってるクリームまで美味しい。

喜代美と草々さんの席は恐らく

↑奥のオッサンが座ってる辺り(実際は入口手前)と思われ。

ドラマでは、このランチの後、外に出て↓

「最初に聞こえる言葉で未来が決まる」と辻占をしようとしたら、
B 子 はーと

ここの階段の上からA子登場なんだよねぇ。
そして、「A子と草々さんが出会ってしまいました」(上沼ナレ)

ワタクシ、この放送時、リアルに「うわああああああ」と声を出してしまい、父親に気味悪がられました。
ちなみに、ええ子のA子はこの公会堂の眼と鼻の先にある図書館帰りでした。


そんなこんなで、岡本太郎と「ちりとてちん」と落語に染まった三日間。お世話になった方々、有難うございました。こちらにいらした暁には、是非ワタクシメにご一報を。
そしてHさん、また5年か6年後に会いましょう!(いや、そこまで延ばさなくても…w)

ちなみに帰りの新幹線、名古屋から横浜市内に入るまで爆睡でしたわ。
そして大阪の明るさを懐かしく思うのだった(涙)。
| itoyan | − 「ちりとてちん」 | 22:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
延陽伯から歓迎大家
千里から難波にやって来ました。
今回のホテルは、宗右衛門町の「ホテルメトロ21」。食べ物には困らない便利なとこだと思ってたら、大阪在住のCHOBIちゃんには「なるべく二人で行動して下さい」と忠告され、blog友だちのdaza様(のお知り合い)には「そんなとこ泊まるなんて、その人日本人?」と言われ…(笑)。
確かに、宗右衛門町は「大阪の歌舞伎町」だけど!辺り一面キャバクラとホストクラブと風俗関係のお店ばっかりだけど!
わたし的には以前泊まった、人通りが少なくて、近所にコンビニしかない南方にあるビジネスホテルの方が怖かったです…。

で、そのお食事処選び放題の難波ではなく、九条に向かう我々…。
目的は「吉林菜館」という中国料理屋さん。

↑この店構えにピンときたら、『ちりとてちん』ファン。
四草兄さんが住んでたお店ですよー。


↑寝坊してお店に降りて来るシーンとか、出前に行く喜代美を目で追うシーンとか


↑出演者の寄せ書き、サイン、写真の数々

放送終了から4年たっても未だにファンが訪れるそうです←オマエモナー
写真を撮りまくってたら、お店のおばちゃんに一発でファンだとバレて(←当たり前)、話に花が咲きました。最近も、「ちりとてTシャツ」を着たグループが来店したと思ったら、今やってる朝ドラのOPでダンス踊ってたとか(笑)。


↑これはわざわざ出して、持たせてくれた提灯

楽しいお話を有難うございました。

で、何を食べたかと言うと、この日は「ほろ酔いセット」(¥900)を注文したんだった。
前菜+餃子+小籠包+ドリンクのセットです。餃子が超美味!パリパリの皮に、中は熱々のジューシー。
ちなみに、わたしたちは阪神なんば線「九条駅」で降りたのですが、道を聞こうにもそれこそ通行人がいなくて、底抜けに焦りましたがな!
GSのお姉さん、お世話になりました。
| itoyan | − 「ちりとてちん」 | 23:45 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
底抜けに再放送ですがな!
うひょひょひょひょひょ〜やった
祝・「ちりとてちん」再放送!

ただし深夜BS-Hiだけどな…。

あちこちで拾った情報を集めると、
・2010年4月5日(月)AM1:10〜2:40(=4日の深夜)
・6話分のまとめ放送
となるらしい(って、そんな時間に誰が観るんじゃ〜!)。
それにしても、意外と早い再放送決定ですなー。あたしゃ、てっきり来年の大河ドラマの主役が秋子姉ちゃん(またの名を「のだめ」とも)に決定ってことなので、「てるてる家族」の再放送が先かと思ってました。←つーか、早く再放送して。若旦那が歌い踊った「いつでも夢を」を観たいっちゅーねん!(笑)


そんなこんなで浮かれていたら、書店でこんな本↓を発見。
『ちりとてちん』に救われた命

著者:桐島 周  出版社:講談社出版サービスセンター
価格:¥1,800  発売:2009年12月

放送期間中、毎日が楽しみでワクワクしていたのはわたしだけではないだろうが、罹患していた著者にとっては、まさに「生きる糧」となったらしい。
ちなみにこの方、現在は国立福井高専の人文社会科学系准教授で、ご専攻は「日本語学(表現文法)及び国語教育」なんだそうだ。
立ち読みしただけですが、ほんっとによく観てらっしゃる。
各章立てが週単位となっていて、その章タイトルが歴代朝ドラの題名にうまいことひっかけているのが、ちょっと「ちりとて」風ダジャレ。
そして、よくぞそこまで…と(半分あきれるくらいの)分析力に敬意を表しますわー。
というか、自分もブログに書きなぐったほど、寝ても覚めてもたかがドラマに夢中だったから気持ちは分かる(笑)。ま、ドラマ自体に伏線や構成に魅力があって、深く追求したくなったからなんでしょうけど。

ついでに著者の論文がこちら↓
・「人物呼称にあらわれた『ちりとてちん』の作品構想(1)
・「人物呼称にあらわれた『ちりとてちん』の作品構想(2)

その昔、学校で論文を書く時、「とにかく他人の先行論文を読め!」とよく言われたもんですが、それって、その著者とは違う自分の興味の方向性が見えてくるからなんですよね。
わたしは、全く「呼称」には興味を持たずにドラマを観ていたことが良く分かりました(笑)。
その代わり、わたしの場合は「名前の持つ意味」をあれこれ考えるのが楽しかったんだっけ、と思い出したぞ。

とにかく、春が待ち遠しい吉報でした。それでは、皆様、ご唱和を!

その道中の陽〜気なこと!
| itoyan | − 「ちりとてちん」 | 21:20 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
男の繋がり、女の世界
ここ数日、沖縄旅行の名残りで「ちゅらさん」のサントラを聞きまくり。

↑レンタルだけど持ってる
忘れていたけど、「ちりとてちん」にハマる以前、「ちゅらさん」にも結構ハマっていたのだった(その間に「てるてる家族」にもハマってたけど)。


↑こっちは自腹で購入した

互いに紛れ込んでても分からないんじゃないかというような、コミカルでトボけたような味わいの和み系な「似ている!」(by柴田@「ちゅらさん」)
民放各局番組のBGMに使われるのもさもありなん。が!よく聴き比べてみると、全体から受ける印象は全くと言って良いほど違っていて、その違いはそのままドラマのテイストの差異を浮き彫りにしているような感もある。

「ちゅらさん」は、ロマンティックな旋律に、明るい南の海、夢、恋といった言葉が思い浮かぶような可愛らしい女の子の世界観。そしてこれからも続いて行くような未来志向なイメージ(実際、「その後」を描いていく続編が制作されたし)。
ところが、「ちりとてちん」は男臭い(笑)。いや、確かにヒロイン目線の愛らしい曲がないわけではないが、全体的に受ける印象はもっと骨太、もっと暗め。曲調も、青春の思い出というかほろ苦さ全開というかマイナー調が目立つ。大体主題テーマ曲名が「〜あの素晴らしき歳月に〜」だからねぇ、retrospectiveになるにも当然か。ドラマの作りも過去を振り返るというスタイルだったし、朝ドラ史上初のスピンオフまでも「思い出を語る」落語形式になっていた。

この違い、「ちゅらさん」は男性脚本家、「ちりとてちん」は女性脚本家が書いた脚本というのも関係しているのかな?と思わなくもない。全くの私的見解ですが、異性から見た方が客観的に(そして若干、理想的に)その心情や関係性を鋭く描けるのかな、と。
「ちゅらさん」はサントラの通り、女の子の世界観を描くのが巧かった。
それと、えりぃの恋愛模様。失恋して泣き崩れるとこなんて、わたしも泣きましたよ。あのどうしようもない女の子目線の切なさ…よくできた恋愛ドラマだった(朝ドラ的かと言われたら違うけど)。
逆に、文也君を筆頭に男性キャラは皆、いいヤツすぎて「女の目から見た理想の扱いやすい男」って感じだった(笑)。

男性脚本家が優しい目線で理想的に女の子の世界を描いたドラマが「ちゅらさん」なら、女性脚本家がシビアに男同士の関係性に突っ込んでいったのが「ちりとてちん」という気がします。「ちゅらさん」も真理亜さんにキビシーことを言わせるあたりキツいなーと思ったが、「まいご3兄弟」での「馬の骨」シーンを観返すにつけ、藤本女史の方がちょっと小意地が悪いかな、とも思う(失礼お許しを!)。いや、しかしあのシーンは名シーンですよ。何度観直しても飽きない。言った方、言われた方どちらに感情移入してもグッサグサきます。

そういう意味で、「ちりとてちん」は喜代美の恋愛や生き方を主体にしたドラマというよりは、やっぱり彼女を取り巻く雑多な集団があれこれやらかすのがメイン。「伝統と継承」という男性主体社会故か、ヒロインの実家も、職場も、溜まり場も男性が多かったんである。
で、ドラマ的に観れば魅力的な男どもも、恋愛対象として見れば

わたしはゴメンですね、どいつもこいつも(笑)

フーテンの小次郎を筆頭に、恐竜頭の草々も、お調子者のヘタレ小草若もイヤだし、「優しい夫」の草原兄さんですらそれは夫としてどーよと思うし、師匠は飲んだくれだし、四草なんかありゃ、底抜けに鬼畜だもん(笑)
| itoyan | − 「ちりとてちん」 | 17:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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