三代目徒然なるままボヤッキーニッキー

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Supercalifragilisticexpialidocious

2005年にロンドンで観て来たミュージカル“Mary Poppins”が、ホリプロ製作で日本人キャストで上演が始まりました!

(今日までプレヴュー期間。明日から5月7日までシアターオーブにて上演)

本日マチネの主なキャスト

メリー・ポピンズ:濱田めぐみ
バート:大貫勇輔
ジョージ・バンクス:山路和弘
ウィニフレッド・バンクス:木村花代
バードウーマン&ミス・アンドリュー:鈴木ほのか
ブーム提督&頭取:コング桑田
ミセス・ブリル:浦嶋りんこ
ロバートソン・アイ:もう中学生
ジェーン・バンクス:岡 菜々子
マイケル・バンクス:坂野佑斗

 
↑マステとか絶対日本でしか買えないよな〜と思って、買っちゃった(笑)

渋谷駅には余裕を持って着いたはずなのに、オーブの手前で「もうじき開演です!」なんて焦らされたの初めてよ。駅直結のはずなのに遠いわぁ…。
そんなわけで、誰が誰やらチェックすらせず席に着いたのですが、元四季とレミゼカンパニーを揃えたなかなかいいキャストじゃないか!(←今更w)
濱めぐの素晴らしさはいつものことだけど、バンクス夫人の木村さん(=元四季)はさすが元クリスティーヌだけあって包容力のあるソプラノが美しい。
あれ?吉田鋼太郎?と一瞬思ったバンクス氏は、もっと品があって歌がうまい山路さん(『軍師官兵衛』の安国寺恵瓊)で、渋かっこよく過ぎて素敵だった〜。
ロンドンで観たときに、こんなに子役が大活躍なミュージカル、日本じゃムリだろって思ってたんだけど、最近の子役ちゃんは凄いねぇ。そこらの大人のアンサンブル顔負けに歌うわ、踊るわ、芝居するわで、ほんとにレベル高くておばちゃん、びっくりよ(笑)。
一昔前の「頑張って歌ってまーす」感がなくて、すっごく自然に音程狂わず歌えるんだよ、あの大舞台で。

わたしはリマスター版の映画上映に出かけちゃうくらいジュリー・アンドリュース主演の映画版が好きなんだけど(で、いっつも“Feed the Birds”で泣いちゃうんだけども)、ミュージカル版ていうか舞台のキラキラした雰囲気も負けないくらいステキで感動したのを覚えてるわけで、今回日本語版のチケットを取ったというわけですが。
何が良かったって、前回理解できてなかったところが補完できたことですよ。だって、映画と設定がいろいろ違うんだもの。ミュージカルのバンクス夫人が元舞台女優だったとか、日々の奥様業に自信が持てずにいるとか今日初めて知ったわ(笑)。木村さんが「そんなに上手くなかったもの」ってセリフを言うんだけど、いやいや何を仰います!ってツッコみそうになったわ(笑)。
映画だと女権運動に熱中してる我が道を行くお母様だし、原作だとそもそもあまりに普通の中流家庭の奥様で終わってるんですよね。

映画版だと、バートと頭取が同じ役者(ディック・ヴァン・ダイク)なんだけど、舞台はバードウーマンと&ミス・アンドリューなんですね(←初代コゼット)。さすが、ほのかさん、どこまで伸びるんだってくらいパワフルな歌声で、濱めぐといい勝負だった。
大貫君は近所の出身なので(笑)、応援してるんだけど、歌はもう少し頑張れって感じですかね。でもまぁ、バートだからなぁ、踊って楽しませてくれればそれでよし。舞台の上手脇→真上→下手脇を上って降りるという芸当に客席唖然だった。
ロンドンで観たとき一階席の前方を取って失敗した経験から、今回は二階席の最前列を取りました。
最後にMary Poppinsがフライングするんだけど、結構後方まで来てその後、上空に上ってくんですよ。今日は目の前まで濱めぐが来て最高でした。

全体的にお子様が多くて、二週間前に行った『ラ・カージュ・オ・フォール』と全然違う客席の雰囲気(まぁ、元々ディズニーだし)。
なので、こう歌もキラキラ演出もないガッツリ芝居の所で、飽きちゃうお子様が多くて、時々わたしの席を蹴るのは止めていただきたかった。


↑本日、カーテンコールでの撮影可
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東京のサントロペ

というわけで、何度目だ「ファイナル詐欺」、いいぞもっとやれ「ファイナル詐欺」の『ラ・カージュ・オ・フォール』再々(ry演でございます。



2018年キャスト
ジョルジュ:鹿賀丈史
アルバン(ザザ):市村正親
ジャン・ミッシェル:木村達成
アンヌ:愛原実花

ジャコブ:花井貴佑介
フランシス:日比野啓一
ルノー:林アキラ
ルノー夫人:園山晴子
ハンナ:真島茂樹
シャンタル:新納慎也

ジャクリーヌ:香寿たつき
エドゥアール・ダンドン:今井清隆
マリー・ダンドン森公美子

ジャン・ミッシェル以外前回と変更なしw

最初から最後まで笑いに包まれ、終わった後ホカホカの心と笑顔で日比谷を歩けるミュージカルって、実はそうないと思うのよ。
いや、『レミゼ』も『オペラ座』も『エリザベート』も好きだけど、『ラカージュ』の軽いくせに人生に一番大切なものを胸に突き付けてくるのって他に類を見ない。
あと、主役夫婦中心に回ってる舞台と見せかけて、舞台の舞台らしいところは全部アンサンブルの踊り子たち(注:全員男)が支えてるっていうのも好き(ここが『グレイテスト・ショーマン』が舞台化したら絶対面白いと思う理由の一つ)。
…と思えるようになったのは実は2015年の「日本初演30周年」公演くらいからで、それまでは鹿賀さん演じるジョルジュ中心に観ていたような気がします。
「まだ子どもなんだよ。何にも分かっちゃいない」(@ジョルジュ)
…とは言っても、今日の鹿賀さん、ここ数年観られなかったほど歌が絶好調で、腹の底から響く低音ヴォイスに何度震えたことか。あんまりゾクゾクして風邪ひいたかと思ったわ。
幕が開いて「ボンソワー、ボンソワー」って言った途端、セリフが飛んで、ちょっとどころではなく冷や汗かいたし、セリフの滑舌はあまりよろしくなかったんだけど、いやもう歌は痺れたわ…。今ならコンサートも可能(笑)

前回、そして今回と、ようやく分かってきたのが、
20年連れ添った夫婦の機微とか、
ゲイだろうが、国籍がどこであろうが、有色人種であろうがすべて受け入れてショーを成立させてるジョルジュの男っぷりとか(結果的にジャクリーヌのレストランにももルノーのカフェにも客を回して経済を潤してるわけだし),、
クソ息子とクソ親父なのにアルバンが愛し続ける理由とか、
会って間もないのにゲイカップルに心を開けるアンヌのまっすぐさとか、
キケンな女と知りながら近寄らずにいられないフランシスの恋心とか、
舞台裏で足の引っ張り合いや悪口大会になったり、カンカンのシーンで段々男の本能が前面に出てくるカジェルたちとか、
主役だけ見つめなくたって、ほんっとーに見どころ満載なんです。

特に近年、LGBTという言葉が当たり前のように浸透し始め、念頭からテレビドラマで女装男子が普通に出てくる昨今、「ありのままの私」で「誇り高く生きる」ことがどれほど難しいか、そしてどれほど崇高なことかを時に涙ながらに、時に茶化しつつ観客に訴えるミュージカルは、やっと時代が追い付いてきたという感がある。
昨日、ホリプロの社長が「オッサンをミュージカルに連れて行きたい」って『メリー・ポピンズ』を宣伝してたけど、わたしに言わせりゃ『ラカージュ』こそがオッサンに来てもらいたいミュージカルだと思うのよ(ザザにモテるし)。
長年連れ添った奥様を誘ってでもいいし、男同士で来てもいい。
今日は日生のグランドサークル席の前列で観てたんですが、ちらほらそれなりにお年を召された紳士淑女の皆様がご臨席で、ここ最近行ったミュージカルではまずみられない客層なのが、『ラカージュ』の特色でもあるなと実感しました。

この演目は、これから先も永遠に上演し続けていってほしいし、そうするべき作品でもある。
だからこそ!
鹿賀・市村夫婦をずっと観たいのは山々なれど、東宝およびホリプロは、次の世代にバトンを受け渡すことをそろそろ考えてほしい。
鹿賀さんと市村さんだけじゃないの。真島さんもモリクミも元気なうちに、長年蓄えたものをきちんと若い世代に引き継いでいかないと。
ちなみに今回「ファイナル」だとはどこにも書いてない(笑)。
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フランク古田 in 六本木

6年ぶりにフランク・古田フルターが帰って来た!(→前回)

二度目ですからね。前回のCD聴いて復習、そして持ち物チェックも怠らず↓

昔、「フレンズ・オン・アイス」で買ったはいいが、使うタイミングがなかなかつかめなかったペンライトがここで役立つとは…(笑)


↑ブルーシアターと言えば、2013年に『マウストラップ』ソワレを観た後の帰り道、迷子になって、六本木をさまよった嫌な思い出があって、その後行くことがなかったのですが、明日の昼公演で閉館なんですってさ。



前回横浜で観たときは、開演前の売り子はマジェンタ一人だったと思うんだけど、今回は「東京ゲゲゲイ」のファントムズ七人が「売り子セブン」と称してやって来ました。
客席にいたマジェンタはコスプレイヤーの観客であったか←ホント
わたしも勇気があったら、リフ・ラフのコスプレがしたかったです←ウソ

売り子セブンは主に「ロッキー・トゥゲザー・グッズ」(1,500円)を押し売り販売するんですが、お客さんとのやり取りが楽しくて(「1500万円だけど、現金払いできる?」とかw)、ここからもうショーは始まっている。

開演前に諸注意と「タイム・ワープ」の振付レッスンが売り子セブンによって行われ、ひと時の写真撮影タイム!

この時以外は場内写真撮影禁止だっつの、おバカ客め!

演出:河原雅彦
訳詞・音楽監督:ROLLY
振付:牧宗孝(MIKEY from 東京ゲゲゲイ)
出演
フランク・フルター:古田新太
ブラッド:小池徹平
リフ・ラフ:ISSA
ジャネット:ソニン
マジェンタ:上木彩矢
コロンビア:アヴちゃん(女王蜂)
ロッキー:吉田メタル
ファトム:東京ゲゲゲイ【BOW・MARIE・YUYU・MIKU】、戸塚慎、若井龍也、佐藤マリン
ナレーター:ROLLY
エディ/スコット:武田真治
演奏:ROLLY(Gt)、武田真治(Sax)、大塚茜(Key)、女王蜂【ひばりくん(Gt) やしちゃん(Ba) ルリちゃん(Dr)】 ながしまみのり(Key)

演出もキャストもだいぶ変わりましたが(そして歌詞もちょびっと変わった)、より「歌えるキャスト」になったような気がします(古ちん除くw)。
東京ゲゲゲイが、モブになったり自動車の一部になったりダンスで盛り上げたりで大活躍。ここらが映画「ピクチャー・ショー」に忠実だった前回と違うと古ちんが言うあたりか。
もう彼以外の日本人でフランク・フルターを演じられるキャストの想像がつかないくらい、ハマリ役なんではなかろうか。顔見りゃアレなのにあの網タイツ姿の美しさは卑怯w
舞台に現れた途端、周りの熱気が上昇するというか、空気感が変わります。

リフ・ラフは岡本健一もよかったけど、あのメイクしてても声聞いてすぐわかるISSAの歌唱力とキレキレなダンスは往年のDA PAMPを彷彿とさせ、ちょっと感動…(←妹がファンだった)。
ロッキーが逃亡しちゃって、フルターに「役立たず!このハゲー!」って怒られたところが今日のヒット(笑)。

東宝の姫、笹本玲奈になんつー役をやらせるんだと思ったジャネット役は、人生の荒波を乗り越えてきた元EE JUMP、ソニンならナットクというか(笑)。ジャネットだけ妙にネイティブ発音で面白かったけど、そう言えば、ソニンはNYに留学してたし、ECCのCMに出てたっけね。
そういや、ジャネットもマジェンタも『RENT』のモーリーンだ。

小池君、顔ちっちぇ〜。そしてかわええ〜!
太巻社長に「しょーもないミュージカルにばっか出てるから」とツッコまれるストーブさん(@あまちゃん)であった。

ROLLYと武田真治は、バンドがスタンバってるセットの上階と舞台を行ったり来たりして大忙し。ROLLYは古ちんとは別の意味で、日本の『ロッキー・ホラー・ショー』に欠かせないヒトになっちゃったねぇ。


とにかくこのミュージカルは、観客参加型というか、一緒になって盛り上げるというか、「客もプロ」を要求されるという、一種変わった舞台なので、体調不良をおして来た今日のわたしには若干辛いものがあります(笑)。
ジャネットとブラッドが雨に濡れたら、新聞紙をかぶる!&ペンライトを振る!
「タイム・ワープ」をリフ・ラフが歌い出したら、全員立つ!そして踊る!
そして、リフ・ラフの指示で光線銃(持ってなけりゃペンライト)を、ロッキーとフルターに向かって撃つ!

…つ、疲れたぜよ。

それにしてもどうせなら、もっと広い空間で踊りたかったです…。「まずは左へジャンプ!」って、ジャンプなんかできないっつーの!
そして、前回は初めて観た衝撃で意識がぶっ飛んじゃって、結末がどうなったかあまり覚えてなかったので、今日ようやく思い出しました。そうだ、最後の最後で「えーっ!リフ・ラフとマジェンタって兄妹だったのー!」って驚いたんだったわ(笑)。

帰り際、「何歌ってんだか全然分かんなかった〜」って声が聞こえてきて、ああ、それ6年前のわたし…と遠い目してました(笑)。
ま、これでも聴こうぜ↓

くっだらな〜い内容と歌詞に反して、覚えやすくて楽しく素敵なメロディだらけの名曲揃い。
歌詞覚えたところで、意味、あんまりないけどねw

公演日程
2017年11月16日 (木) 〜12月3日 (日)  サンシャイン劇場
12月9日(土)・10日(日) 北九州芸術劇場
12月16日(土)・17日(日) 仙台サンプラザホール
12月23日(土)・24日(日) まつもと市民芸術館
12月29日(金)〜31日(日) 森ノ宮ピロティホール
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コスプレミュージカル

帝劇で公演中の『王家の紋章』のミュージカル(〜5/7)を観て来ましたYO!


昨年の初演はどんなに手を尽くしてもチケットが取れなかったので、それが逆に観てみたい気持ちに拍車をかけたというか。
…ってその割には、「サンケイリビング」のA席割引チケットですが。
主なキャスト
メンフィス:浦井健治
キャロル・リード:新妻聖子/宮澤佐江(Wキャスト)
イズミル(ヒッタイトの王子):宮野真守/平方元基(Wキャスト)
ライアン・リード(キャロルの兄):伊礼彼方
ミタムン王女(イズミル王子の妹):愛加あゆ
ナフテラ女官長:出雲綾
ルカ(イズミル王子の部下でエジプト王宮に潜入):矢田悠祐
ウナス:木暮真一郎
アイシス(メンフィスの異母姉):濱田めぐみ
イムホテップ宰相:山口祐一郎
ミヌーエ将軍:松原剛志
セチ:工藤広夢




コミック原作のミュージカルは初めてではないし、むしろ『ベルばら』とかすっごいメジャーになった作品もあるので、そのことについてどうこう言うつもりはないのですが…。
めっちゃ「ヅカと大衆演劇のミックス」って感じがしたわー(←それを否定しているわけではない)。
歌も踊りも衣装もメイクも、ラブも陰謀も人類愛も欲望もてんこ盛りの2時間半。濃い…めっちゃ濃い。もう十歳くらい若かったら、思う存分ハマったかもしれない。
メンフィスの超超上から目線+命令形+怒声に反発してたキャロルが、時折見せる王の孤独や優しさ、そしてツンからのデレによろめくあたり、「あ、これってDVでよくあるヤツ…」とか思っちゃう時点でもうダメなのよ。年取るってやーねー(笑)。

そして、同じ80年代コミック原作でも『ガラスの仮面』は普通に人間ドラマとして観れたのに、何だろう、このちょっと気恥ずかしくなる感覚は…。
多分、若くてかわいい誰からも愛される(という設定の)ヒロインのきゃぴきゃぴ具合が、堪忍袋のメーターを振り切っちゃたんだなぁ…。
思い立ったら後先なしに即行動、本能のままに振りかざす正義感、無意識且つ無自覚にトラブルを引き起こし、周りの人間を振りまわす…。こんなにもイラっとくるヒロインがいていいものだろうか…と殴りつけたくなったけど、よく考えたら原作のキャロルが既に80年代の王道少女漫画のヒロインなんだから、そういう意味では見事に具現化していたのだと褒め称えてもいいのかもしれないわね、元AKB。

そういえば、原作でも行動原理がわけわからんの筆頭だったアイシスお姉さま…。
パッパラパーの役どころならまだしも、この方、聡明なアイシス様なんですよね?仮にも国賓として招かれた友好国の王女を嫉妬から焼死させるっていうのは、外交問題として如何なものかと(それ以前に人としてどうかと…)。
イズミル王子が不信を抱いて、キャロルをかっさらって、戦を起こすすべての元凶って、それじゃないかい?
濱めぐも『アイーダ』でエジプト王女に生き埋めにされた恨みを、ここで晴らしてるわけじゃないだろうに(笑)。
それはともかく、やっぱり歌は一番安定してました。一番大きな拍手が沸いたのは、二幕の濱めぐソロだったような気がする。
反対に山祐は珍しく(?)埋没しててどうしちゃったの?イムホテップ自体、原作はともかく、ここではあまり重要性のない役で勿体ない起用だったなぁ。
ま、ベテランが気張らなくても、若手が台頭してきてるミュージカル界っていうのが垣間見えた気もしますが。

若手と言っても三十代ですが、メンフィス王、イズミル王子、ライアン兄さんの三人が舞台を引っ張っていたなぁという印象。そういえば、
Q.この三人の共通の役は何でしょう?

A.全員、ルドルフ〜!(@エリザベート)

原作でもイズミル王子がお気に入りなんですが、平方君の声の良さと、メンフィスの露出多めの衣装より「秘するが美」のイズミル王子の衣装が美しく見えることもも相まって、二幕はほぼイズミル王子のおっかけでした(笑)。
『レディ・ベス』のフェリペといい、『ロミジュリ』のティボルトといい、彼は本当に敵役が似合うなぁ。

とりあえず、原作を少しでも読んだことがある人なら、そして高校時代に世界史を履修していた人ならば、「エジプトはナイルのたまもの」(byヘロドトス)とか、「ヒッタイトといえば鉄製武器!」とか、ノスタルジックな気分になれるかも。
そうそう。何気に一番原作を踏襲していたというか、むしろ二次元から三次元に違和感なく溶け込んでいたのはライアン兄さんでした。

「キャロル、キャロル」と実の妹に対して異常な執着を見せてましたが、そうだ、原作にいたキャロルのBFジミーがいないので、その分暑苦しくなっちゃったんだな。
カテコでも投げキスしたり、キャロルの挨拶に茶々入れたり、面白かったよー…って、伊礼君てこんな三枚目風なキャラだったっけ?それこそ正統派美少年ルドルフだったのに(笑)。

ところで、原作は未完てマジすか?
結構長く読んでたんだけど、さすがにもう追跡する気力もないから、最終回を迎えたらどなたか結末を教えてください。
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横浜の怪人

ちょうど一週間前、神奈川芸術劇場(通称:KAAT)にて劇団四季の『オペラ座の怪人』公演がスタートしました(8月13日まで)。


多摩川を超えなくても、あの!『オペラ座の怪人』が観られる〜♪

…とロンドンでも観たことのあるわたしが言ってみる(笑)。
いや、でも神奈川県民として素直にうれしいですよ。毎日通ってる横浜駅でも

↑こんな感じで熱烈大歓迎だし。
ちなみに劇団四季は横浜市にあるんだよ(←ホント。エイプリルフールのネタではない)。

そんなわけで、ついにKAATにキタ!
わたし、KAATの内装(ていうか客席)、すごく好きなんですよ。
基調が赤で、そこに黒が入ってて、全体を見渡すとすごくシック。前列との段差が大きいので、前の人の頭が邪魔にならないし、天井が高いので音響がいい。
サイドに座ると見切れるので、そこはイマイチなんだけど、今回は頑張ってほぼ正面前列13列目をおさえました。
シャンデリアがほぼ直滑降の最短距離でステージ下に落下するのが残念ですが、舞台構造上仕方がないか。
あと、今日の残念賞は一幕でファントムがクリスティーヌを初めて我が家へ連れて行くときに、キャンドルが灯らなかったことだ(←ただの白いエノキダケw)


前回、観たのはいつだっけ?…と自分のblogをさかのぼってみたらば、2013年ですって!
ああ、あの時はほんとにヒドかった。
耳をふさぎたくなるくらい、席を立ちたくなるくらい、金返せ!と言いたくなるくらいの底値だった。

クリスティーヌ、おまえのことだよ…

なので、今回は全く期待せず、単に「わー久しぶり〜」「地元地元〜」「そうだ、このバッグ持って行こうっと」↓

程度の軽い気持ちで、母親連れて行ったのですが。

Bravi〜! Bravi〜! Bravissimi〜!

クリスティーヌ、最高じゃないですかあああ!!
本日のキャスト

ファントム:佐野正幸
クリスティーヌ:苫田亜沙子
ラウル:神永東吾
カルロッタ:河村彩
メグ・ジリー:小川美緒
マダム・ジリー:佐和由梨
ムッシュー・アンドレ:増田守人
ムッシュー・フィルマン:青木朗
ピアンジ:永井崇多宏


四季のキャストで、墓場の決意表明シーン(“Wishing You Were Somehow Here Again(「墓場にて」) ”で感動したのって初めてかも。
でももう寂しさに耐え 忘れなければ
明日生きる力を与えてほしい
↑ここで、それまでの愛するパパ(=音楽の天使=ファントム)への思慕から、力強い決別の意思が感じられて、ぐっときましたよ。

ファントム役は…え?佐野さん?
まだ四季にいたのね〜←昔、ラウル役で観たw
高音はちょっと…なとこもあったけど、低音がバリバリ響いてました。
しかし、クリスティーヌにキスされて背中に手を回して抱き寄せようにも手が震えてできないこのファントムが、彼女と子作りしちゃうようなキャラには到底見えないわけですよ、ロイド=ウェバーさんっ!
やはり、あの話はファントムが椅子に座ってオペラ座から消え去る間際に束の間、見た夢…。

ところでわたしはファントムよりラウル派なんですが、今日のラウルはちかえもん風に言うと、
「若ーい!イケメーン!でもセリフ棒読みー」

歌に入るといい声だし、力強いし、イケてるのに、セリフに入ると何故、無感情…。
四季は元々、あの独特の「開口」のせいで、棒読みに限りなく近くなりがちだと思ってたけど、今日久しぶりに観たら、そうでもなかったんですよ。昔より違和感、全然なかった。
そんな中で、ラウルの教科書読んでるみたいなセリフと、「マスカレード」のロボットのような動きが脳裏から消えないわ…。

しかし、佐野さんとか、青木さん(ムッシュ・フィルマン)とか、佐和さん(マダム・ジリー)とか、その昔、日生劇場で観てた方々がいまだ四季にいるってだけで、なんかもう胸アツですわ…。
来年は『ノートルダムの鐘』をKAATで上演するそうです。絶対行くぞー!


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クリぼっちRENT

2016年は二日前のライヴで締めたかった気もするが、こっち↓のチケットを取った方が早かったのよ。
RENT20周年記念ツアー来日公演




日本人キャストの『RENT』の何が(わたしには)ダメだったって、エンジェルがアレで…。とにかくもう頭抱えるレベルだったんで、これは来日版を観て記憶の上書きをしなくては!
そして、せっかくこの時期に来日してくれるのなら、やっぱりクリスマスイヴに観なくては!
できればソワレで観たかったぜ…←さすがにおうちまで遠くてムリ

↑買いました


↑買いましたw

席は1階席後方下手側(一応S席)。オペラグラスを使えばまぁ何とか見えるけど、そうすると脇の字幕が読めないという来日公演あるある(笑)。
たいていのミュージカルだと、女性客が圧倒的に多いんだけど、『RENT』は男性、しかもグッズやパンフを買うくらいの「レントヘッド」(?)が多くて、なかなかに良い雰囲気(ちなみに「クリぼっち」のわたしの両脇はカップルだったぜorz)。

『レミゼ』とか『オペラ座』とかはあんまり人種が関係ない普遍的な話なんで、ALL日本人キャストでやっても別に違和感ないけど、やっぱ『RENT』はアフリカンアメリカンやらジューディッシュやらヒスパニックやらが入り乱れてこそ『RENT』って気がする。
わざわざ来日版に来るくらいの観客だから、最初から最後までノリがよかったです。
エンジェル登場!キラーン☆となれば、煽るくらいに拍手したり、
モーリーンが「ムーって言って!」(←牛の鳴き声)と言えば、一斉に「ムー!」、
指笛は鳴るわ、手拍子バッチリだわ、ラストで“Amazing!Fantastic!”の掛け声あるわ(←ガイジンいたのか?)、ライヴ会場みたいで楽しかったなぁ。
そうそう!ようやく“Today 4 U”の音感と運動神経がバツグンなエンジェルが観れました。エンジェル可愛いよエンジェル。
エンジェルが逝ってしまうシーンで、ロジャーとミミが“Without You”を歌ってるんだけど、その二人じゃなくて病床のエンジェルをどうしても観ちゃうよね。でもって泣くよね。
カーテンコールで一人遅れてエンジェルが皆の所に駆け寄ると、割れんばかりの拍手でした。

『RENT』に限らずミュージカルの楽曲って、語呂合わせとか言葉遊びが多いから日本語歌詞にすると面白さが半減することが多い。歌詞の字数制限のない字幕のおかげで、内容がよく分かった(気がするw)。
ホントに全曲名曲揃いというか、クリスマスに観るのにピッタリな歌詞だなぁと実感しました。どれもこれも愛に溢れてる。
その愛のすれ違いや分かり合えなさを、どいつもこいつも殴りつけるように歌うもんだから迫力すげーですよ。特にミミとモーリーンとジョアン…って要するに女性キャストか(笑)。
この暴力に近い歌合戦は肉食人種にしか出せないわ。
演出もわたしが観た日本版といろいろ違ってて、バンドメンバーは舞台下手側にずっと陣取ってました。
来年の夏に日本版再演だそうですが、なんかもうお腹いっぱいだわ。当分、『RENT』はいいや(笑)。



という訳で、Happy Merry Christmas!
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貴婦人、クリエに帰る

昨年の初演を観るつもりがチケ獲り合戦に負けて、結局観れずじまいだった『貴婦人の訪問』をようやく鑑賞。
久しぶりにシアタークリエに行ってきました。

原作:フリードリヒ・デュレンマット『老貴婦人の訪問』
脚本:クリスティアン・シュトルペック  歌詞:ヴォルフガング・ホファー
音楽:モーリッツ・シュナイダー、マイケル・リード
日本版演出:山田 和也
翻訳・訳詞:竜 真知子

キャスト
アルフレッド:山口祐一郎
クレア:涼風真世
マチルデ:瀬名じゅん
マティアス(市長):今井清隆
クラウス(校長):石川禅
ゲルハルト(警察署長):今拓哉
ヨハネス(牧師):中山昇
既に記憶の彼方とはいえ、一応原作戯曲を読んだので、なんつーか救いようのないストーリーとオチだということは知ってます。
億万長者の未亡人となったクレア(涼風真世)が財政破綻寸前の故郷、ギュレン市に戻ってきた。
人々は、かつての恋人アルフレッド(山口祐一郎)がクレアに財政援助を頼んでくれることを期待していた。
そして、クレアを迎える晩餐会。大々的な市への援助を約束したクレアだったが、多額の寄付金と引き換えにある条件を提示する。
それは―「アルフレッドの死」。クレアの目的は?
そして、家族や友人が、アルフレッドに対して下した決断とは―

ただ原作が1958年に書かれたものなので、ミュージカル化に当たって現代になっていたとはつゆ知らず。のっけからユーロやケータイという言葉に驚くわたし(笑)。
まぁ、自治体の財政破たんは時代を問わない、むしろ今現在進行しつつあることなので、これはこれで無問題。
マダムの飼ってる黒豹が逃げて、射殺されるところで、「法や秩序の及ばないものはこの世から消えた」。そのセリフの通り、そこから悪意なき集団の暴走が始まっていくのがゾクッとした。
ああ、そりゃアルフレッドの元カノクレアに対する偽証とか、お店目当てでマチルデと結婚とか、確かに奴はサイテーですよ。でも、彼の仲間やギュレンの市民もクレアを迫害したことはコロッと忘れる多数派の都合の良い真実の恐ろしさ。
舞台では明示されてなかったように思うんだけど、市民全員から死ぬことを願われているアルフレッドは、原作では結局、自殺でも処刑でもなく、心臓まひで死んじゃうんだよね、確か。
20億ユーロを手にした市民が誰一人その死を悼まない中、条件を出したクレアだけが悲嘆にくれるラスト。その後、どうなるのかを考えるのもまた一興。

とにかくクレアが絶品。冷酷に冷静に残酷な言葉を突きつけながら、完全に舞台を支配してた。
アルフレッドはね〜、全編歌で回すんならまだいいんだけど、芝居成分の多い舞台で、しかも気弱で日和見な小市民の役に山祐が合ってなくて、ツライわ。
分かりやすく金の亡者に陥る市長と牧師と警察署長もよかったが、人道主義を捨てきれず、さりとて表立って反論できず、結局酒におぼれるクラウスに泣けた。
彼と絡んでた子役ちゃん、すごいね。アンサンブルに混じってのダンスもソロ歌唱もフツーに舞台に溶け込んでて、日本の未来は明るいわ(笑)。
そういや、深夜の『ヨシヒコ』が歌い踊るミュージカルパロディ回だったんだけど。
まさかの今さん!↓


同一人物である↓


ところで、今回クリエで初めて、二席ずつ三つしかないサイドのボックス席にしてみたんだけど、なかなか良いですよ。
新国立やシアターコクーンのサイド席より、前に出っ張ってる分、そんなに見切れないし、客席に降りてくるキャストの動きや、舞台全般を見渡せて非常に楽しい。
勝手に席まで行けなくて、係のお姉さんの案内必須っていうのがVIP感を醸しててステキです(でも席種はA席)。
ただ、上演中は完全個室になるので、全く見知らぬ異性と相方になる可能性もあるので、そこら辺はちょっと怖いな。カップル向きかも。
わたしの場合、もうお一方が女性でよかった…。
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土曜日だけど

ミュージカル『サヨナラは日曜日に(“Tell Me on a Sunday”)』を観に、二十日前にハケンで行ってたとこの近所の劇場へ。


わたしはこのミュージカルのナンバーをSarah BrightmanのCDで聴いて以来、背景が分からないままに気に入ってたので、舞台がNYだということもソロ・ミュージカルだということも、今日初めて知りました(笑)
なので、

↑「公園」という歌詞が出てくるんだけど、ずっと「ハイドパーク」だと思ってた。NYだからセントラルパークですね、きっと。


↑彼が死んだニュースを親友が伝えに来たのかと思って勝手に泣いてたのに、浮気かよ…w

しかしさすがアンドリュー・ロイド=ウェッバーですね。ツボを押さえたメロディラインがホント、美しくて泣ける…。

しかし、このミュージカル、ストーリーがこんなに鬱なものだったとわ…。
ヒロインがロンドンからNYに夢(=デザイナーになること)をかなえにやってくる。そして恋と別れの繰り返し…っていうストーリーなんだけど、とにかくヒロインの男運のなさに脱力すんのよ。
NYに会いに来た彼氏にはとっくに女がいて、
その次に出会った映画プロデューサーとハリウッドに言ったはいいが、オフィスに連絡入れてもゲイゲイしい受付だか秘書だかに鼻であしらわれ(ちなみに声の出演:浦井健治)、
NYに戻って知り合った年下の写真家の彼は、仕事で旅に出ると言いながら他の女と会っていて、
その後、出会ったリーマンは、妻子持ち…「でもいいの♪」

…ってちっともよくない!

ま、なんだかんだで最後にはきちんと別れて、夢破れても立ち上がる〜って感じでしたが。

重いんだと思うよ、その恋人への全力投球な依存がさぁ…。だから皆、心変わりするんじゃないかな←経験ないんで知らんけど
あと、確かに彼のことも好きだけど、ちょいちょい「これでグリーンカードが手に入る♪」って喜んでるのが、何だよ、結局利用してんのかいって思うんじゃないかな、彼氏も観客も(笑)。

70分ノンストップで一人で歌いまくり、明日が千秋楽ってことで、濱めぐにしてはちょいお疲れのご様子。まぁ、それでも声が出てないとかいうんじゃなくて、フツー以上にバズーカではある(笑)。
それより、打ちひしがれて寂しげに歌うとこが、そういう演技をしながらでもちゃんと客席に伝わる歌になってるというのがすごいんですけど。
でもやっぱりこの役って20代、頑張っても30代向けだと思うんで、濱めぐだとちょっとキツいなと思うとこがちらほらと…。だからって『サンセット大通り』のノーマをやるにはちと若いし…。
40代のミュージカル女優ってビミョーよね…。

小道具がいちいち天井から「UFOキャッチャー」のクレーンのようにぶら下がって降りてくるのには巧いなって思いました。
あと、このミュージカル、82年にWest Endで初演なんですが、今回、ママへの手紙がテキストメールになってたり、勿論電話はケータイだったり、現代っぽくなっててちょっとびっくり。
いやでもそこに気を遣うんだったら、デザイン描いてるはずのスケッチブックもMacかなんかにしてもよかったんじゃないのかと思ったり。

17時開演で終わってもまだ明るいんで、帰りも初台から新宿まで歩いて帰りました。ありがとう、6月。
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クロロック城へWillkommen〜♪

今宵はいよいよ“Tanz der Vampire(TdV)”!


さぁ、下見はバッチリ!チケットも持った!
いざ、劇場へ「行Geh-」!!(←ちと苦しいぞ)






今回、宿泊場所の決定に全く関与していないのに、よりにもよって(?)劇場から一番近いホテルに泊まることになるとはunglaublich…。
ロンドンならともかく、いくらわたしでも、ベルリンで夜の観劇が終わった後、電車かバスで帰らなきゃならなかったら、まずチケット取ってませんよ。怖いもん。

もぎりのオジサマが「英語とドイツ語、どっちが分かる?」と聞いてくれるのがありがたい。英語で席の案内をしていただきました。
グッズはCDとプログラム、あとバッグとTシャツ?わたしはピンバッジを買いました(5ユーロだったか6ユーロだったか…)。
劇場内部はこんな感じ↓




ドレスコードは、まぁ高校生くらいの男子もいることだしないと言ってもいいでしょう。皆、カジュアル通り越してラフ。
ただ、そうは言っても、ごく稀にタキシードでビシッと決めてるお兄さんとか、ステキなドレスで正装してるお姉さんもいるのがドイツ。もしかしたら『TdV』に合わせてコスプレしてたのかもしれんが(笑)。

ミュージカル自体は、日本初演から観てるし、前回ドイツに行った時にCDも買ってるので予習はバッチリ。
ま、セリフの細かいニュアンスは分かりませんが(^^ゞ
席が一階前から三列目なので、演技がバッチリ見えるのはいいんだけど、のっけからマグダのオッ○イに目が釘付けです。ば、爆乳…。
そしてその後でてくるヒロイン、ザラちゃんよりマグダの方が可愛いのはwarum?ま、ゾンビになてからはフツーにコワイお姉さんですが。
何度も言いますが三列目なので、ザラちゃんの入浴シーンなんかボディスーツはもちろん、お尻の割れ目までくっきりで、どこ観ていいのやら(笑)。
しかし彼女よりセクシーなのは、クロロック伯爵である!
わたしが腕を振り回さなきゃ歌えない山祐がニガテってのもあるんだけど、とにかく伯爵の歌と演技に専念できたのはこれが初めてだわ。
伯爵さまも迫力あるけど、せむし男のクコールがデカい…。一生懸命前かがみになってるけど、脚の長さは隠せない。
ドイツのクコールって全然かわいくねー…って、そもそも可愛げが必要な役ではなかったのだな。
可愛いのは宿屋のセットね。ミュージカル自体はゴシックメイクで不条理感漂うものなのに、そこだけメルヒェンの世界。

一幕が終わっても客電が付かず、真っ暗なままなのがドイツ。


さて、ミュージカルの肝はたいてい一幕ラストですが、“TdV”は二幕こそが面白い。
まずドーンと目玉の「愛のデュエット」から始まるからねー。やはり肉食ゲルマン人。ザラちゃんの声の力強いこと。そうなのよ、この伯爵さまに負けない強いソプラノが聴きたかったんだ!
そしてもう一人のヒロイン(?)、伯爵さまのバカ息子、ヘルベルト!あ、全然スケスケシースルーの衣装じゃないし、入浴シーンというほどの入浴でもないや(←何を期待してるんだ?)
それでもノリの良さは日本同様。まごうことなき盛り上げ要員である。ことあるごとに、客席にアイコンタクトを送ってアピールを欠かさない。
今回観たヘルちゃんは、どことなくハリポタのマルフォイ似で、ゲイ風味というより及川ミッチー風な仕草と言えばお分かり頂けるだろうか。
ヴァンパイアダンサーは、一様にゴシックメイクでゾンビちっく。東宝版のヴァンパイアダンサーの方がセクシーですね。あのどことなく幽玄で耽美な雰囲気は日本独自のものだったのかー。
特にCarpe Noctem"のメインヴォーカルなんて、『ロッキーホラーショー』のリフラフそっくりでした。
演出その他に差異はないけど、はっきり違っていたのが、ゾンビ、いやヴァンパイアたちの客席いじり。客席まで下りてくることはあるにはあるけど、東宝版ほど客にちょっかい出さないというか。
勿論、ラストの客席と舞台のヴァンパイアダンスなんてあるわけない。アンコールもじつにあっさりしたものでした。ま、東宝版しつこいなーとちょっと思っちゃうわたしには、これくらいがちょうどいいんだけどね。

劇場から出ると、ほとんどみなさん、Zoo駅の方に向かわれる。いくら目と鼻の先とはいえ、前にも後ろにも誰もいないベルリンを歩くのはちょっとドキドキでした。


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B.W.から、おかエリー!

一年前に『マッサン』で毎朝観ていたエリー役、シャロやんことシャーロット・ケイト・フォックスが、B.W.の『シカゴ』カンパニーを引き連れて凱旋公演!

シアターオーブまで行ってきました。
おお!アムラ姐さん、こんにちは。


えっとー、ご年配の観客と、小さいお子様が多いんですけど…。
来日公演なのに!

ミュージカルなのに!

不倫と殺人を描いた『シカゴ』なのに!(笑)

これが、「朝ドラ効果」というものか〜。主催者側も嬉しかろう。
でもお子様にはキツイ内容だと思うし、お年寄りには字幕の電光掲示板を読むのがツライと思うんだけどねぇ…。
全体的にノリはすごくよかったけども。
主なキャスト
シャーロット・ケイト・フォックス:ロキシー・ハート
アムラ=フェイ・ライト:ヴェルマ・ケリー
トム・ヒューイット:ビリー・フリン
トッド・ブオノパーネ:エイモス・ハート
ロズ・ライアン:看守ママ・モートン
D.ラテル:メアリー・サンシャイン
ブレント・ハウザー:フレッド・ケイスリー

ミュージカルを映画化すると大体楽曲が増えるような気がするんだけど、『シカゴ』は舞台版の方がショーナンバーが多いですね。映画は必要最低限をものすごくコンパクトにまとめたって感じがする。
狭い舞台の上にオケを置いてさらに狭くしなくてもいいと思うんだけど、それが『シカゴ』。大掛かりな装置も舞台セットも衣装替えもほとんどなく、極限までそぎ落としたシンプルな舞台。
それでも目を奪われるような華やかさを感じるのは、パフォーマンスの質の高さ故か。
ママ・モートンや弁護士ビリー・フリンのどっから出してるんだその声は!なロングトーンもすごいし、メアリー・サンシャイン、そうきたか!な面白さもあったし、ヴェルマのアクロバティックなダンスと存在感にはため息が出るし。
何より、不倫相手を撃ち殺して尚、自分を売り込むことを忘れないというサイテーな女なのに、憎めないロキシーの可愛さよ。
初めはどうしたって、(ストーリー的にも)ヴェルマの貫禄の前にかすんで見えるんだけども、舞台が進むにつれ、ああやっぱりロキシーあっての『シカゴ』。ロキシーが主役なんだ〜と実感するのだ。
映画のロキシーを演じたゼルウィガーよりしたたか、でも下品にならず。自己中なんだけど、とにかくカワイイ。これがシャーロットのロキシー。
一番ステキだったのは、長い長い独白のシーンから“Roxie”を歌うとこ。ロキシーがどんな人生を歩んできて、どんな思いで今を生きているのかを、歌ではなくセリフで伝える役者としての力量が問われるシーンだと思うんだけど、ここでどんどん惹きつけられるのは、やっぱり気持ちの乗せ方が上手い女優なんだな〜と感じ入りました。
勿論、歌唱力も問題なし。ていうか、以前よりすごく上手くなった気がする。こんな歌い方もするんだ、こんな音域も出せるんだと、感動しました。
ラスト、ヴェルマとのコンビ芸のシーンで、ステッキを落としちゃったのはご愛嬌。動じずににこっと笑って見せるあたり、さすがだな〜。突然日本語のセリフを入れてきたりして、やるなぁシャロやん。アムラ姐さんも以前日本語公演の経験があるだけに、ヴェルマ:「ゼンゼン キニシテ ナイ!」
ロキシー:「じゃ、またね」
な〜んて、二人して日本語で応酬しちゃって、拍手喝采でした。

FYI:【東京公演】2015.12.4 (金) -12.23 (水・祝) 東急シアターオーブ 渋谷ヒカリエ11階  
【大阪公演】2015.12.26 (土) -12.27 (日) 梅田芸術劇場メインホール
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