三代目徒然なるままボヤッキーニッキー

コスプレミュージカル
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    帝劇で公演中の『王家の紋章』のミュージカル(〜5/7)を観て来ましたYO!


    昨年の初演はどんなに手を尽くしてもチケットが取れなかったので、それが逆に観てみたい気持ちに拍車をかけたというか。
    …ってその割には、「サンケイリビング」のA席割引チケットですが。
    主なキャスト
    メンフィス:浦井健治
    キャロル・リード:新妻聖子/宮澤佐江(Wキャスト)
    イズミル(ヒッタイトの王子):宮野真守/平方元基(Wキャスト)
    ライアン・リード(キャロルの兄):伊礼彼方
    ミタムン王女(イズミル王子の妹):愛加あゆ
    ナフテラ女官長:出雲綾
    ルカ(イズミル王子の部下でエジプト王宮に潜入):矢田悠祐
    ウナス:木暮真一郎
    アイシス(メンフィスの異母姉):濱田めぐみ
    イムホテップ宰相:山口祐一郎
    ミヌーエ将軍:松原剛志
    セチ:工藤広夢




    コミック原作のミュージカルは初めてではないし、むしろ『ベルばら』とかすっごいメジャーになった作品もあるので、そのことについてどうこう言うつもりはないのですが…。
    めっちゃ「ヅカと大衆演劇のミックス」って感じがしたわー(←それを否定しているわけではない)。
    歌も踊りも衣装もメイクも、ラブも陰謀も人類愛も欲望もてんこ盛りの2時間半。濃い…めっちゃ濃い。もう十歳くらい若かったら、思う存分ハマったかもしれない。
    メンフィスの超超上から目線+命令形+怒声に反発してたキャロルが、時折見せる王の孤独や優しさ、そしてツンからのデレによろめくあたり、「あ、これってDVでよくあるヤツ…」とか思っちゃう時点でもうダメなのよ。年取るってやーねー(笑)。

    そして、同じ80年代コミック原作でも『ガラスの仮面』は普通に人間ドラマとして観れたのに、何だろう、このちょっと気恥ずかしくなる感覚は…。
    多分、若くてかわいい誰からも愛される(という設定の)ヒロインのきゃぴきゃぴ具合が、堪忍袋のメーターを振り切っちゃたんだなぁ…。
    思い立ったら後先なしに即行動、本能のままに振りかざす正義感、無意識且つ無自覚にトラブルを引き起こし、周りの人間を振りまわす…。こんなにもイラっとくるヒロインがいていいものだろうか…と殴りつけたくなったけど、よく考えたら原作のキャロルが既に80年代の王道少女漫画のヒロインなんだから、そういう意味では見事に具現化していたのだと褒め称えてもいいのかもしれないわね、元AKB。

    そういえば、原作でも行動原理がわけわからんの筆頭だったアイシスお姉さま…。
    パッパラパーの役どころならまだしも、この方、聡明なアイシス様なんですよね?仮にも国賓として招かれた友好国の王女を嫉妬から焼死させるっていうのは、外交問題として如何なものかと(それ以前に人としてどうかと…)。
    イズミル王子が不信を抱いて、キャロルをかっさらって、戦を起こすすべての元凶って、それじゃないかい?
    濱めぐも『アイーダ』でエジプト王女に生き埋めにされた恨みを、ここで晴らしてるわけじゃないだろうに(笑)。
    それはともかく、やっぱり歌は一番安定してました。一番大きな拍手が沸いたのは、二幕の濱めぐソロだったような気がする。
    反対に山祐は珍しく(?)埋没しててどうしちゃったの?イムホテップ自体、原作はともかく、ここではあまり重要性のない役で勿体ない起用だったなぁ。
    ま、ベテランが気張らなくても、若手が台頭してきてるミュージカル界っていうのが垣間見えた気もしますが。

    若手と言っても三十代ですが、メンフィス王、イズミル王子、ライアン兄さんの三人が舞台を引っ張っていたなぁという印象。そういえば、
    Q.この三人の共通の役は何でしょう?

    A.全員、ルドルフ〜!(@エリザベート)

    原作でもイズミル王子がお気に入りなんですが、平方君の声の良さと、メンフィスの露出多めの衣装より「秘するが美」のイズミル王子の衣装が美しく見えることもも相まって、二幕はほぼイズミル王子のおっかけでした(笑)。
    『レディ・ベス』のフェリペといい、『ロミジュリ』のティボルトといい、彼は本当に敵役が似合うなぁ。

    とりあえず、原作を少しでも読んだことがある人なら、そして高校時代に世界史を履修していた人ならば、「エジプトはナイルのたまもの」(byヘロドトス)とか、「ヒッタイトといえば鉄製武器!」とか、ノスタルジックな気分になれるかも。
    そうそう。何気に一番原作を踏襲していたというか、むしろ二次元から三次元に違和感なく溶け込んでいたのはライアン兄さんでした。

    「キャロル、キャロル」と実の妹に対して異常な執着を見せてましたが、そうだ、原作にいたキャロルのBFジミーがいないので、その分暑苦しくなっちゃったんだな。
    カテコでも投げキスしたり、キャロルの挨拶に茶々入れたり、面白かったよー…って、伊礼君てこんな三枚目風なキャラだったっけ?それこそ正統派美少年ルドルフだったのに(笑)。

    ところで、原作は未完てマジすか?
    結構長く読んでたんだけど、さすがにもう追跡する気力もないから、最終回を迎えたらどなたか結末を教えてください。
    | −ミュージカル | 23:05 | comments(2) | - | ↑PAGE TOP
    横浜の怪人
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      ちょうど一週間前、神奈川芸術劇場(通称:KAAT)にて劇団四季の『オペラ座の怪人』公演がスタートしました(8月13日まで)。


      多摩川を超えなくても、あの!『オペラ座の怪人』が観られる〜♪

      …とロンドンでも観たことのあるわたしが言ってみる(笑)。
      いや、でも神奈川県民として素直にうれしいですよ。毎日通ってる横浜駅でも

      ↑こんな感じで熱烈大歓迎だし。
      ちなみに劇団四季は横浜市にあるんだよ(←ホント。エイプリルフールのネタではない)。

      そんなわけで、ついにKAATにキタ!
      わたし、KAATの内装(ていうか客席)、すごく好きなんですよ。
      基調が赤で、そこに黒が入ってて、全体を見渡すとすごくシック。前列との段差が大きいので、前の人の頭が邪魔にならないし、天井が高いので音響がいい。
      サイドに座ると見切れるので、そこはイマイチなんだけど、今回は頑張ってほぼ正面前列13列目をおさえました。
      シャンデリアがほぼ直滑降の最短距離でステージ下に落下するのが残念ですが、舞台構造上仕方がないか。
      あと、今日の残念賞は一幕でファントムがクリスティーヌを初めて我が家へ連れて行くときに、キャンドルが灯らなかったことだ(←ただの白いエノキダケw)


      前回、観たのはいつだっけ?…と自分のblogをさかのぼってみたらば、2013年ですって!
      ああ、あの時はほんとにヒドかった。
      耳をふさぎたくなるくらい、席を立ちたくなるくらい、金返せ!と言いたくなるくらいの底値だった。

      クリスティーヌ、おまえのことだよ…

      なので、今回は全く期待せず、単に「わー久しぶり〜」「地元地元〜」「そうだ、このバッグ持って行こうっと」↓

      程度の軽い気持ちで、母親連れて行ったのですが。

      Bravi〜! Bravi〜! Bravissimi〜!

      クリスティーヌ、最高じゃないですかあああ!!
      本日のキャスト

      ファントム:佐野正幸
      クリスティーヌ:苫田亜沙子
      ラウル:神永東吾
      カルロッタ:河村彩
      メグ・ジリー:小川美緒
      マダム・ジリー:佐和由梨
      ムッシュー・アンドレ:増田守人
      ムッシュー・フィルマン:青木朗
      ピアンジ:永井崇多宏


      四季のキャストで、墓場の決意表明シーン(“Wishing You Were Somehow Here Again(「墓場にて」) ”で感動したのって初めてかも。
      でももう寂しさに耐え 忘れなければ
      明日生きる力を与えてほしい
      ↑ここで、それまでの愛するパパ(=音楽の天使=ファントム)への思慕から、力強い決別の意思が感じられて、ぐっときましたよ。

      ファントム役は…え?佐野さん?
      まだ四季にいたのね〜←昔、ラウル役で観たw
      高音はちょっと…なとこもあったけど、低音がバリバリ響いてました。
      しかし、クリスティーヌにキスされて背中に手を回して抱き寄せようにも手が震えてできないこのファントムが、彼女と子作りしちゃうようなキャラには到底見えないわけですよ、ロイド=ウェバーさんっ!
      やはり、あの話はファントムが椅子に座ってオペラ座から消え去る間際に束の間、見た夢…。

      ところでわたしはファントムよりラウル派なんですが、今日のラウルはちかえもん風に言うと、
      「若ーい!イケメーン!でもセリフ棒読みー」

      歌に入るといい声だし、力強いし、イケてるのに、セリフに入ると何故、無感情…。
      四季は元々、あの独特の「開口」のせいで、棒読みに限りなく近くなりがちだと思ってたけど、今日久しぶりに観たら、そうでもなかったんですよ。昔より違和感、全然なかった。
      そんな中で、ラウルの教科書読んでるみたいなセリフと、「マスカレード」のロボットのような動きが脳裏から消えないわ…。

      しかし、佐野さんとか、青木さん(ムッシュ・フィルマン)とか、佐和さん(マダム・ジリー)とか、その昔、日生劇場で観てた方々がいまだ四季にいるってだけで、なんかもう胸アツですわ…。
      来年は『ノートルダムの鐘』をKAATで上演するそうです。絶対行くぞー!


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      | −ミュージカル | 20:15 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP
      クリぼっちRENT
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        2016年は二日前のライヴで締めたかった気もするが、こっち↓のチケットを取った方が早かったのよ。
        RENT20周年記念ツアー来日公演




        日本人キャストの『RENT』の何が(わたしには)ダメだったって、エンジェルがアレで…。とにかくもう頭抱えるレベルだったんで、これは来日版を観て記憶の上書きをしなくては!
        そして、せっかくこの時期に来日してくれるのなら、やっぱりクリスマスイヴに観なくては!
        できればソワレで観たかったぜ…←さすがにおうちまで遠くてムリ

        ↑買いました


        ↑買いましたw

        席は1階席後方下手側(一応S席)。オペラグラスを使えばまぁ何とか見えるけど、そうすると脇の字幕が読めないという来日公演あるある(笑)。
        たいていのミュージカルだと、女性客が圧倒的に多いんだけど、『RENT』は男性、しかもグッズやパンフを買うくらいの「レントヘッド」(?)が多くて、なかなかに良い雰囲気(ちなみに「クリぼっち」のわたしの両脇はカップルだったぜorz)。

        『レミゼ』とか『オペラ座』とかはあんまり人種が関係ない普遍的な話なんで、ALL日本人キャストでやっても別に違和感ないけど、やっぱ『RENT』はアフリカンアメリカンやらジューディッシュやらヒスパニックやらが入り乱れてこそ『RENT』って気がする。
        わざわざ来日版に来るくらいの観客だから、最初から最後までノリがよかったです。
        エンジェル登場!キラーン☆となれば、煽るくらいに拍手したり、
        モーリーンが「ムーって言って!」(←牛の鳴き声)と言えば、一斉に「ムー!」、
        指笛は鳴るわ、手拍子バッチリだわ、ラストで“Amazing!Fantastic!”の掛け声あるわ(←ガイジンいたのか?)、ライヴ会場みたいで楽しかったなぁ。
        そうそう!ようやく“Today 4 U”の音感と運動神経がバツグンなエンジェルが観れました。エンジェル可愛いよエンジェル。
        エンジェルが逝ってしまうシーンで、ロジャーとミミが“Without You”を歌ってるんだけど、その二人じゃなくて病床のエンジェルをどうしても観ちゃうよね。でもって泣くよね。
        カーテンコールで一人遅れてエンジェルが皆の所に駆け寄ると、割れんばかりの拍手でした。

        『RENT』に限らずミュージカルの楽曲って、語呂合わせとか言葉遊びが多いから日本語歌詞にすると面白さが半減することが多い。歌詞の字数制限のない字幕のおかげで、内容がよく分かった(気がするw)。
        ホントに全曲名曲揃いというか、クリスマスに観るのにピッタリな歌詞だなぁと実感しました。どれもこれも愛に溢れてる。
        その愛のすれ違いや分かり合えなさを、どいつもこいつも殴りつけるように歌うもんだから迫力すげーですよ。特にミミとモーリーンとジョアン…って要するに女性キャストか(笑)。
        この暴力に近い歌合戦は肉食人種にしか出せないわ。
        演出もわたしが観た日本版といろいろ違ってて、バンドメンバーは舞台下手側にずっと陣取ってました。
        来年の夏に日本版再演だそうですが、なんかもうお腹いっぱいだわ。当分、『RENT』はいいや(笑)。



        という訳で、Happy Merry Christmas!
        | −ミュージカル | 20:45 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP
        貴婦人、クリエに帰る
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          昨年の初演を観るつもりがチケ獲り合戦に負けて、結局観れずじまいだった『貴婦人の訪問』をようやく鑑賞。
          久しぶりにシアタークリエに行ってきました。

          原作:フリードリヒ・デュレンマット『老貴婦人の訪問』
          脚本:クリスティアン・シュトルペック  歌詞:ヴォルフガング・ホファー
          音楽:モーリッツ・シュナイダー、マイケル・リード
          日本版演出:山田 和也
          翻訳・訳詞:竜 真知子

          キャスト
          アルフレッド:山口祐一郎
          クレア:涼風真世
          マチルデ:瀬名じゅん
          マティアス(市長):今井清隆
          クラウス(校長):石川禅
          ゲルハルト(警察署長):今拓哉
          ヨハネス(牧師):中山昇
          既に記憶の彼方とはいえ、一応原作戯曲を読んだので、なんつーか救いようのないストーリーとオチだということは知ってます。
          億万長者の未亡人となったクレア(涼風真世)が財政破綻寸前の故郷、ギュレン市に戻ってきた。
          人々は、かつての恋人アルフレッド(山口祐一郎)がクレアに財政援助を頼んでくれることを期待していた。
          そして、クレアを迎える晩餐会。大々的な市への援助を約束したクレアだったが、多額の寄付金と引き換えにある条件を提示する。
          それは―「アルフレッドの死」。クレアの目的は?
          そして、家族や友人が、アルフレッドに対して下した決断とは―

          ただ原作が1958年に書かれたものなので、ミュージカル化に当たって現代になっていたとはつゆ知らず。のっけからユーロやケータイという言葉に驚くわたし(笑)。
          まぁ、自治体の財政破たんは時代を問わない、むしろ今現在進行しつつあることなので、これはこれで無問題。
          マダムの飼ってる黒豹が逃げて、射殺されるところで、「法や秩序の及ばないものはこの世から消えた」。そのセリフの通り、そこから悪意なき集団の暴走が始まっていくのがゾクッとした。
          ああ、そりゃアルフレッドの元カノクレアに対する偽証とか、お店目当てでマチルデと結婚とか、確かに奴はサイテーですよ。でも、彼の仲間やギュレンの市民もクレアを迫害したことはコロッと忘れる多数派の都合の良い真実の恐ろしさ。
          舞台では明示されてなかったように思うんだけど、市民全員から死ぬことを願われているアルフレッドは、原作では結局、自殺でも処刑でもなく、心臓まひで死んじゃうんだよね、確か。
          20億ユーロを手にした市民が誰一人その死を悼まない中、条件を出したクレアだけが悲嘆にくれるラスト。その後、どうなるのかを考えるのもまた一興。

          とにかくクレアが絶品。冷酷に冷静に残酷な言葉を突きつけながら、完全に舞台を支配してた。
          アルフレッドはね〜、全編歌で回すんならまだいいんだけど、芝居成分の多い舞台で、しかも気弱で日和見な小市民の役に山祐が合ってなくて、ツライわ。
          分かりやすく金の亡者に陥る市長と牧師と警察署長もよかったが、人道主義を捨てきれず、さりとて表立って反論できず、結局酒におぼれるクラウスに泣けた。
          彼と絡んでた子役ちゃん、すごいね。アンサンブルに混じってのダンスもソロ歌唱もフツーに舞台に溶け込んでて、日本の未来は明るいわ(笑)。
          そういや、深夜の『ヨシヒコ』が歌い踊るミュージカルパロディ回だったんだけど。
          まさかの今さん!↓


          同一人物である↓


          ところで、今回クリエで初めて、二席ずつ三つしかないサイドのボックス席にしてみたんだけど、なかなか良いですよ。
          新国立やシアターコクーンのサイド席より、前に出っ張ってる分、そんなに見切れないし、客席に降りてくるキャストの動きや、舞台全般を見渡せて非常に楽しい。
          勝手に席まで行けなくて、係のお姉さんの案内必須っていうのがVIP感を醸しててステキです(でも席種はA席)。
          ただ、上演中は完全個室になるので、全く見知らぬ異性と相方になる可能性もあるので、そこら辺はちょっと怖いな。カップル向きかも。
          わたしの場合、もうお一方が女性でよかった…。
          | −ミュージカル | 21:01 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP
          土曜日だけど
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            ミュージカル『サヨナラは日曜日に(“Tell Me on a Sunday”)』を観に、二十日前にハケンで行ってたとこの近所の劇場へ。


            わたしはこのミュージカルのナンバーをSarah BrightmanのCDで聴いて以来、背景が分からないままに気に入ってたので、舞台がNYだということもソロ・ミュージカルだということも、今日初めて知りました(笑)
            なので、

            ↑「公園」という歌詞が出てくるんだけど、ずっと「ハイドパーク」だと思ってた。NYだからセントラルパークですね、きっと。


            ↑彼が死んだニュースを親友が伝えに来たのかと思って勝手に泣いてたのに、浮気かよ…w

            しかしさすがアンドリュー・ロイド=ウェッバーですね。ツボを押さえたメロディラインがホント、美しくて泣ける…。

            しかし、このミュージカル、ストーリーがこんなに鬱なものだったとわ…。
            ヒロインがロンドンからNYに夢(=デザイナーになること)をかなえにやってくる。そして恋と別れの繰り返し…っていうストーリーなんだけど、とにかくヒロインの男運のなさに脱力すんのよ。
            NYに会いに来た彼氏にはとっくに女がいて、
            その次に出会った映画プロデューサーとハリウッドに言ったはいいが、オフィスに連絡入れてもゲイゲイしい受付だか秘書だかに鼻であしらわれ(ちなみに声の出演:浦井健治)、
            NYに戻って知り合った年下の写真家の彼は、仕事で旅に出ると言いながら他の女と会っていて、
            その後、出会ったリーマンは、妻子持ち…「でもいいの♪」

            …ってちっともよくない!

            ま、なんだかんだで最後にはきちんと別れて、夢破れても立ち上がる〜って感じでしたが。

            重いんだと思うよ、その恋人への全力投球な依存がさぁ…。だから皆、心変わりするんじゃないかな←経験ないんで知らんけど
            あと、確かに彼のことも好きだけど、ちょいちょい「これでグリーンカードが手に入る♪」って喜んでるのが、何だよ、結局利用してんのかいって思うんじゃないかな、彼氏も観客も(笑)。

            70分ノンストップで一人で歌いまくり、明日が千秋楽ってことで、濱めぐにしてはちょいお疲れのご様子。まぁ、それでも声が出てないとかいうんじゃなくて、フツー以上にバズーカではある(笑)。
            それより、打ちひしがれて寂しげに歌うとこが、そういう演技をしながらでもちゃんと客席に伝わる歌になってるというのがすごいんですけど。
            でもやっぱりこの役って20代、頑張っても30代向けだと思うんで、濱めぐだとちょっとキツいなと思うとこがちらほらと…。だからって『サンセット大通り』のノーマをやるにはちと若いし…。
            40代のミュージカル女優ってビミョーよね…。

            小道具がいちいち天井から「UFOキャッチャー」のクレーンのようにぶら下がって降りてくるのには巧いなって思いました。
            あと、このミュージカル、82年にWest Endで初演なんですが、今回、ママへの手紙がテキストメールになってたり、勿論電話はケータイだったり、現代っぽくなっててちょっとびっくり。
            いやでもそこに気を遣うんだったら、デザイン描いてるはずのスケッチブックもMacかなんかにしてもよかったんじゃないのかと思ったり。

            17時開演で終わってもまだ明るいんで、帰りも初台から新宿まで歩いて帰りました。ありがとう、6月。
            | −ミュージカル | 22:36 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP
            クロロック城へWillkommen〜♪
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              今宵はいよいよ“Tanz der Vampire(TdV)”!


              さぁ、下見はバッチリ!チケットも持った!
              いざ、劇場へ「行Geh-」!!(←ちと苦しいぞ)






              今回、宿泊場所の決定に全く関与していないのに、よりにもよって(?)劇場から一番近いホテルに泊まることになるとはunglaublich…。
              ロンドンならともかく、いくらわたしでも、ベルリンで夜の観劇が終わった後、電車かバスで帰らなきゃならなかったら、まずチケット取ってませんよ。怖いもん。

              もぎりのオジサマが「英語とドイツ語、どっちが分かる?」と聞いてくれるのがありがたい。英語で席の案内をしていただきました。
              グッズはCDとプログラム、あとバッグとTシャツ?わたしはピンバッジを買いました(5ユーロだったか6ユーロだったか…)。
              劇場内部はこんな感じ↓




              ドレスコードは、まぁ高校生くらいの男子もいることだしないと言ってもいいでしょう。皆、カジュアル通り越してラフ。
              ただ、そうは言っても、ごく稀にタキシードでビシッと決めてるお兄さんとか、ステキなドレスで正装してるお姉さんもいるのがドイツ。もしかしたら『TdV』に合わせてコスプレしてたのかもしれんが(笑)。

              ミュージカル自体は、日本初演から観てるし、前回ドイツに行った時にCDも買ってるので予習はバッチリ。
              ま、セリフの細かいニュアンスは分かりませんが(^^ゞ
              席が一階前から三列目なので、演技がバッチリ見えるのはいいんだけど、のっけからマグダのオッ○イに目が釘付けです。ば、爆乳…。
              そしてその後でてくるヒロイン、ザラちゃんよりマグダの方が可愛いのはwarum?ま、ゾンビになてからはフツーにコワイお姉さんですが。
              何度も言いますが三列目なので、ザラちゃんの入浴シーンなんかボディスーツはもちろん、お尻の割れ目までくっきりで、どこ観ていいのやら(笑)。
              しかし彼女よりセクシーなのは、クロロック伯爵である!
              わたしが腕を振り回さなきゃ歌えない山祐がニガテってのもあるんだけど、とにかく伯爵の歌と演技に専念できたのはこれが初めてだわ。
              伯爵さまも迫力あるけど、せむし男のクコールがデカい…。一生懸命前かがみになってるけど、脚の長さは隠せない。
              ドイツのクコールって全然かわいくねー…って、そもそも可愛げが必要な役ではなかったのだな。
              可愛いのは宿屋のセットね。ミュージカル自体はゴシックメイクで不条理感漂うものなのに、そこだけメルヒェンの世界。

              一幕が終わっても客電が付かず、真っ暗なままなのがドイツ。


              さて、ミュージカルの肝はたいてい一幕ラストですが、“TdV”は二幕こそが面白い。
              まずドーンと目玉の「愛のデュエット」から始まるからねー。やはり肉食ゲルマン人。ザラちゃんの声の力強いこと。そうなのよ、この伯爵さまに負けない強いソプラノが聴きたかったんだ!
              そしてもう一人のヒロイン(?)、伯爵さまのバカ息子、ヘルベルト!あ、全然スケスケシースルーの衣装じゃないし、入浴シーンというほどの入浴でもないや(←何を期待してるんだ?)
              それでもノリの良さは日本同様。まごうことなき盛り上げ要員である。ことあるごとに、客席にアイコンタクトを送ってアピールを欠かさない。
              今回観たヘルちゃんは、どことなくハリポタのマルフォイ似で、ゲイ風味というより及川ミッチー風な仕草と言えばお分かり頂けるだろうか。
              ヴァンパイアダンサーは、一様にゴシックメイクでゾンビちっく。東宝版のヴァンパイアダンサーの方がセクシーですね。あのどことなく幽玄で耽美な雰囲気は日本独自のものだったのかー。
              特にCarpe Noctem"のメインヴォーカルなんて、『ロッキーホラーショー』のリフラフそっくりでした。
              演出その他に差異はないけど、はっきり違っていたのが、ゾンビ、いやヴァンパイアたちの客席いじり。客席まで下りてくることはあるにはあるけど、東宝版ほど客にちょっかい出さないというか。
              勿論、ラストの客席と舞台のヴァンパイアダンスなんてあるわけない。アンコールもじつにあっさりしたものでした。ま、東宝版しつこいなーとちょっと思っちゃうわたしには、これくらいがちょうどいいんだけどね。

              劇場から出ると、ほとんどみなさん、Zoo駅の方に向かわれる。いくら目と鼻の先とはいえ、前にも後ろにも誰もいないベルリンを歩くのはちょっとドキドキでした。


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              B.W.から、おかエリー!
              0
                一年前に『マッサン』で毎朝観ていたエリー役、シャロやんことシャーロット・ケイト・フォックスが、B.W.の『シカゴ』カンパニーを引き連れて凱旋公演!

                シアターオーブまで行ってきました。
                おお!アムラ姐さん、こんにちは。


                えっとー、ご年配の観客と、小さいお子様が多いんですけど…。
                来日公演なのに!

                ミュージカルなのに!

                不倫と殺人を描いた『シカゴ』なのに!(笑)

                これが、「朝ドラ効果」というものか〜。主催者側も嬉しかろう。
                でもお子様にはキツイ内容だと思うし、お年寄りには字幕の電光掲示板を読むのがツライと思うんだけどねぇ…。
                全体的にノリはすごくよかったけども。
                主なキャスト
                シャーロット・ケイト・フォックス:ロキシー・ハート
                アムラ=フェイ・ライト:ヴェルマ・ケリー
                トム・ヒューイット:ビリー・フリン
                トッド・ブオノパーネ:エイモス・ハート
                ロズ・ライアン:看守ママ・モートン
                D.ラテル:メアリー・サンシャイン
                ブレント・ハウザー:フレッド・ケイスリー

                ミュージカルを映画化すると大体楽曲が増えるような気がするんだけど、『シカゴ』は舞台版の方がショーナンバーが多いですね。映画は必要最低限をものすごくコンパクトにまとめたって感じがする。
                狭い舞台の上にオケを置いてさらに狭くしなくてもいいと思うんだけど、それが『シカゴ』。大掛かりな装置も舞台セットも衣装替えもほとんどなく、極限までそぎ落としたシンプルな舞台。
                それでも目を奪われるような華やかさを感じるのは、パフォーマンスの質の高さ故か。
                ママ・モートンや弁護士ビリー・フリンのどっから出してるんだその声は!なロングトーンもすごいし、メアリー・サンシャイン、そうきたか!な面白さもあったし、ヴェルマのアクロバティックなダンスと存在感にはため息が出るし。
                何より、不倫相手を撃ち殺して尚、自分を売り込むことを忘れないというサイテーな女なのに、憎めないロキシーの可愛さよ。
                初めはどうしたって、(ストーリー的にも)ヴェルマの貫禄の前にかすんで見えるんだけども、舞台が進むにつれ、ああやっぱりロキシーあっての『シカゴ』。ロキシーが主役なんだ〜と実感するのだ。
                映画のロキシーを演じたゼルウィガーよりしたたか、でも下品にならず。自己中なんだけど、とにかくカワイイ。これがシャーロットのロキシー。
                一番ステキだったのは、長い長い独白のシーンから“Roxie”を歌うとこ。ロキシーがどんな人生を歩んできて、どんな思いで今を生きているのかを、歌ではなくセリフで伝える役者としての力量が問われるシーンだと思うんだけど、ここでどんどん惹きつけられるのは、やっぱり気持ちの乗せ方が上手い女優なんだな〜と感じ入りました。
                勿論、歌唱力も問題なし。ていうか、以前よりすごく上手くなった気がする。こんな歌い方もするんだ、こんな音域も出せるんだと、感動しました。
                ラスト、ヴェルマとのコンビ芸のシーンで、ステッキを落としちゃったのはご愛嬌。動じずににこっと笑って見せるあたり、さすがだな〜。突然日本語のセリフを入れてきたりして、やるなぁシャロやん。アムラ姐さんも以前日本語公演の経験があるだけに、ヴェルマ:「ゼンゼン キニシテ ナイ!」
                ロキシー:「じゃ、またね」
                な〜んて、二人して日本語で応酬しちゃって、拍手喝采でした。

                FYI:【東京公演】2015.12.4 (金) -12.23 (水・祝) 東急シアターオーブ 渋谷ヒカリエ11階  
                【大阪公演】2015.12.26 (土) -12.27 (日) 梅田芸術劇場メインホール
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                | −ミュージカル | 19:25 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP
                国家VS個人
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                  去年、JOJのコンサートで2回、そして今年、コルム御大のコンサートで聴いた“Anthem”に惹かれ、内容もキャストもよく調べないまま、『CHESS THE MUSICAL』のチケットを取った。

                  …と思ったら、『RENT』を2回取っていたワタクシ(笑)。
                  いや、もう笑い事じゃなくて、本日の『RENT』チケットは「おけぴ」経由で「行きたかったけどチケットが取れずに困ってた」某キャストのファンという方に買っていただきました。
                  で、『CHESS』はどうしよう。今更買うのも、なんかめんどくさくなっちゃったな〜ということでしばらく放置。たまたま、「おけぴ」サイトを見たら、ちょうど1枚、定価以下で出てたので連絡とって、売っていただきました。こちらも、キャストのファンで取ったのに都合が悪くなって行けなくなった方でした。

                  そんなわけで、何年ぶりだ?池袋の芸術劇場(プレイハウス)。今回、iPad Mini持参のおかげで、生まれて初めて迷わないで辿りつけた(笑)。

                  作曲:ベニー・アンダーソン/ビョルン・ウルヴァース
                  原案・作詞:ティム・ライス
                  演出・訳詞:荻田浩一
                  キャスト
                  安蘭けい:フローレンス(ハンガリー出身のアメリカ人)
                  石井一孝:アナトリー(ソ連のチェスチャンピオン)
                  田代万里生:アービター(チェス大会の審判、物語の進行役)
                  中川晃教:フレディ(アメリカのチェスチャンピオン)
                  AKANE LIV:スヴェトラーナ(アナトリーの妻)
                  戸井勝海:ウォルター(アメリカのテレビ局スタッフ)
                  大野幸人:チェスの精





                  歌うま&バズーカ系が多いので、なんつーか最初から最後まで爆音状態。
                  マリオくんはこんなにふてぶてしい骨太な貫禄のある役者だったっけか?久しぶりに観たら、なんかすっかり風格が付いてておばちゃん、びっくり。
                  機械的な腕の動き、感情を表さない無機質なセリフと歌、そこにいるだけでアービターにふさわしい。
                  AKANE LIVって、一頃、鹿賀さんの舞台に行くとアンサンブルにいた岡本茜ちゃんかっ!遠目で観ても美しい立ち姿と美貌に惚れ惚れ。なんでこんな可愛い奥さん捨てるかな、アナトリーよ…。
                  そのアナトリーは、ソ連にこんな濃い顔いるかよ!と脳内ツッコミしてしまう石井さん。石井さんが“Anthem”歌うのかー!←それすら知らずに観に行ったw
                  コンサートで聴いた印象では、祖国への誇りや思いを高らかに宣言するドヤ顔で歌う歌!だったんだけど、一幕最後に亡命後に記者たちに囲まれて「祖国を捨てたお気持ちは?」って西側に言われたアナトリーが、「捨ててなんかいない!」って言って歌うのね…。

                  ここに至るまで、難解な曲ばっかりで耳が右往左往している中、なんて美しく優しいメロディ…。
                  つまり、この人は自由主義に憧れてソ連を捨てたのではなく、ただ政治とは無関係な所でチェスをしたかっただけであり、ソ連は自分の祖国であり、祖国への想いは健在だと。
                  で、その自由にチェスができると思ったら、やっぱり政治の駆け引きに使われてるって分かるのが二幕。

                  ブロードウェイで短命に終わり、コンサート版が好評だったというのがよく分かりました。楽曲は一度聞いても分からないけど、どこか忘れられないメロディがふと出てきたり、あ、今の超ABBAっぽいっていうとこがあったり、結構凝っているんだけど、ストーリーが弱い。そして、人物造形が浅い。キャラに一貫性がない。
                  心情がつかめないまま、歌だけこれでもかと続けられるので、いろいろハードルが高いんです。
                  もう少し、脚本に手を加えたら、酷評された作品が日本で化けた!とかになるかもしれないのに、ちょい残念。
                  でも、“Anthem”一曲でおつりがくるわー。石井さん、Bravo!



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                  | −ミュージカル | 22:58 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP
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                    Five hundred twenty five thousand six hundred minutes


                    ミューヲタ人生初の『RENT』鑑賞の為、久々の日比谷、シアタークリエへ。今年は『レミゼ』も『エリザベート』もスルーしよったからに。
                    『RENT』に関しては、日本初演以来まったく興味がなくて、何年か前の「Musical Meets Synphony」で“Seasons of Love”を聴いて感動して、ちょうどその晩NHKで放映していた映画版を録画して前のめりで観て、サントラをTSUTAYAに借りに走った、という流れ。

                    ↑出演者が揃いも揃って「だ、誰?」状態である。
                    マーク:村井良太
                    ロジャー:堂珍嘉邦
                    ミミ:ジェニファー
                    コリンズ:TAKE
                    エンジェル:IVAN
                    モーリーン:上木彩矢
                    ジョアンヌ:村本美季
                    ベニー:Spi

                    あ、よく見たら堂珍ってCHEMISTRYの堂珍?
                    わたしは、マークとロジャーが歌う“What You Own”が好きなんだけど、二人とも熱くて良かった。
                    モーリーンは、映画とオリジナルのイディナ・メンゼルよりちょっと、いやだいぶぶっ飛んでるというか、可愛いですね。映画より見るからにインテリ度が上がったジョアンヌとの“Take Me or Leave Me”の迫力歌合戦、すごかったです。
                    オケ、というかバンドはステージセットの2階にいるんだけど、ロック風味のミュージカルだけあって音楽がハデ。時々演者の歌声が聴こえなくなって、何言ってるんだかさっぱりわからん時があったのが残念。直訳しにくい歌詞(韻を踏んでる言葉遊びみたいな歌詞が多い)故に、英語をそのまま使ってる箇所もあったので、初見だと本当にキツイ。
                    主要キャストは、あの如何にも日本では作れません的なアメリカンなミュージカルの体現がそこそこ上手い子が多くて、ミュージカル層も厚くなったなぁとちょい感心。モーリーンの抗議ライヴなんか、あれ、客をうまく乗せないとしらけちゃうと思うんだけど、空気の作り方が上手かったなぁ。
                    映画で端折られていたシーンや歌もちょこちょこあって、ようやく全体像が見えた気がします。特にベニーの出番が映画より多かった(気がする)。そして、ベニーと誰だかわかんないけどアンサンブルの一人が歌うまさんでした。

                    …とここまで好意的に書いてますが、一つだけ不満が…。

                    エンジェル役が壊滅的にヘタすぎる!

                    あの…ね。ドラァグクイーンの役だからって、別に本物のトランスジェンダー系をキャスティングしなくてもいいと思うの。
                    全般的に歌だけでなく、台詞も聞き取りにくいしさぁ。
                    もーとにかく、エンジェルが出てくるたびに、ちゃんと最後まで歌えるのかどうか、客が緊張するっ!
                    映画&オリジナルのエンジェルって上手かったんだなと確信しました(特に“Today 4 U”のシーン)。
                    そんなこんなでエンジェル死んでから、ホッとしたのも相俟って、結構ボロ泣きでした(え)。
                    でもラスト、ミミが一旦死にかけて、その後「エンジェルにまだ早いって言われたの」って持ち直すっていう設定には、どうしても納得いかず、「エンジェル〜余計なことすんな〜」とツッコまざるを得ない(笑)
                    気持ちの流れ的に、ラストシーンは『ラ・ボエーム』をなぞってるんで、美しく死んでほしかった…と思うのはわたしだけだろうか。


                    いろんな国の出身が混ざったグローバルなキャスト陣だったけど、オリジナルの「人種の坩堝」感はやっぱり消えるんだな…。敢えて、消してるのかもしれないけど。
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                    | −ミュージカル | 19:22 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP
                    Surrender
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                      往年の名映画『サンセット大通り』もまだ観たことないのに、ミュージカル版を観に赤坂へ。

                      なにしろ音楽がアンドリュー・ロイド・ウェバーですからね。ミューヲタとしては、一度は観ておかなくては(と言いつつ、割引サイトでしかもA席w)。
                      本日のキャスト
                      ノーマ・デズモンド(サイレント映画時代の大女優):濱田めぐみ
                      ジョー・ギリス(売れない脚本家):柿澤勇人
                      マックス・フォン・マイヤーリング(ノーマの執事):鈴木綜馬
                      ベティ・シェーファー(脚本家志望):夢咲ねね
                      アーティ・グリーン(ベティの婚約者、助監督):水田航生
                      シェルドレイク(プロデューサー):戸井勝海
                      セシル・B・デミル(映画監督):浜畑賢吉

                      日本初演は2012年。この時はどういうわけかスルーしてたんだけど、「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー」で散々マリオくん(←初演時のジョー・ギリス役)が歌ってたので、再演したら行く気満々でした。そしたら、マリオくんたら、『エリザベート』に行っちゃったよ(笑)。

                      『サンセット大通り』といえば、むかーしむかし。
                      「劇団四季が次はALWの新作『サンセット大通り』やるよ!ヒロインは志村幸美だよ!」って噂が流れたことがあって、そうなのか〜と待って待って待ってたら、志村さんは亡くなっちゃうし、企画は流れたしで、何だったのよということがあったとさ。結局上演権は四季からホリプロに移ったのね。
                      しかーし!今日のキャストを見てみたら、メイン3人+浜畑さん入れて4人が元劇団四季っていう、何の因果だ(笑)。
                      ていうか、濱めぐ+カッキーってなんか四月にも観た気がするんですが…←『デスノート』
                      やっぱ、ALWの曲はいいなぁ。『デスノート』のワイルドホーンもかっこいい曲だったけど、ALWの親しみやすくて、美しいメロディは本当にハマるわ。とはいえ『デスノート』のCDも買うけどさ

                      前述のとおり、映画未見なので、「ふーん。昔の大女優と若い脚本家の話ね」くらいにしかあらすじ知りません(←おおざっぱすぎるだろ)。
                      なんで、幕開けで「女優の屋敷で殺人事件」という身も蓋もないネタバレに不意打ちを食らうワタクシ(笑)。
                      話はそこから遡っていくわけですが、結構早い段階で知ってる曲がどどーんとktkr!

                      ↑“With One Look”のイタリア語Ver.


                      ↑名曲“Surrender”
                      Sarah BrightmanのCD(『もし私がふたたび恋に落ちたら』)を持ってるので、曲自体は知ってたんだが、劇中こんなにも印象的に使われていたとは。
                      「決して降伏などしない」って日本語詞だったけど、原詩は「降伏しないとあなたに会えない」。哀しい歌詞だな。

                      前半は、ちょっと誇大妄想気味で粘着質なかまってちゃんの大女優が、復帰をもくろんで書き上げた脚本を、借金取りに追われる三流脚本家が手直しするうちに、のっぴきならない関係に陥ってしまったーという感じ。
                      着せ替え人形やペットのように飼われるのが嫌なら出て行けばいいだけの話なんだけど、仕事も行くあてもない上に、女優は自殺も辞さないっていうので、出て行かないのは優しさなのか。
                      その辺の真綿にくるまれながら、狂気の渦に呑み込まれていく、状況に流されやすい意志の弱さがジョーのジョーたる所以。カッキーもよかったけど、多分マリオくんの方がハマってたような気もしないでもない。
                      でも何もかもあきらめて諦観でノーマと暮らしている二幕初めの方のカッキーは、けだる〜い、やさぐれ感が出ててよかったです。

                      このカッキー演じるジョーはいわば、狂言回し。彼の目を通して、我々観客もノーマ(&執事)の狂気を目の当りにしてくわけですが、やはり主役はノーマです。
                      時代が変わって、サイレント映画からトーキーに移り、必要とされなくなったかつての大女優…。去年観た『雨に唄えば』を思い出しますが、まさにあの悪声の女優リーナがひっそり隠遁しているのがノーマ。
                      しかし、すっかり存在を忘れ去られたのに、それに気付かず(というか、気付かせないように執事が奮闘している)、大女優を演じている姿はどんだけばあさんかと思いきや、彼女まだ50歳なんですよ?芸能界は厳しいなぁ…。
                      だけど一方で「50歳でも悪くない。25歳のふりをしなければ」というジョーのセリフが正論すぎてもうね。
                      感覚的には黒柳徹子くらいの大御所にやっていただきたい役ですが、それだとあの大ナンバー歌う体力ないからな。
                      濱めぐのクセの強い声とバズーカな声量が、「私は大女優よ!私を御覧なさい!」と誇示するかのような歌にぴったりで、ソロ曲が終わるたびに客席がすごい拍手でした。

                      しかし、何と言ってもワタシ的に目が離せず、感情移入しちゃったのは執事のマックスですよ。
                      いやいや、あなたのその気遣いが、彼女をこうまで助長しちゃったんじゃないですかね?と一言言いたくなるくらい、傷つきやすい少女のようなノーマを厳しい現実と向き合わせないようにして、「若いツバメ」と好い仲になっていくのを見守る元夫だなんて!ていうか、あんなかっこいい執事、ワタシもほすぃ〜。

                      一家に一人、マックスください!


                      ま、マックスもすでに十分おかしいんだけどさ。
                      ラストシーンの、一人の人間としておかしくなっちゃってるノーマに、どうせおかしいのならせめて往年の大女優ノーマ・デズモンドとして振る舞わせようとするシーンに震えたわ。
                      あの荒れ果てた屋敷は、ノーマだけじゃなくてマックスと二人で創り上げた狂気なんだよね…。その静謐な中に見え隠れする狂気というか底知れぬ執着を、ものすごーく絶妙にそして丁寧に綜馬さんが演じてて、ド・ギッシュ(『シラノ』)より皇帝陛下(『エリザベート』)よりかっこよかったですぅ。
                      綜馬さんはさぁ、もう少し売れてもいいと思うんだよね…。
                      同じ劇団四季二枚目枠出身だというのに、石丸幹ちゃんとの差はどうしちゃったんだろう。いや、別にわたし、幹ちゃんもキライじゃないですけど、綜馬さんにも主役級で活躍してほしいよ…。

                      作曲家がALWということもあって、なんとなく「裏『オペラ座の怪人』」という気がしないでもない。引きこもりのプライド高い年長者が、のこのこやってきた若者を愛し、幽閉し、執着し、やがて迎える永遠の別離。
                      男女の違いはあれど、救いの見えない愛憎劇。死をもって解放される俗世界。

                      うん、だから「ラブネバ」はなかったことにしよう(笑)。

                      二階席、前方ブロックごとごっそり空席でした。
                      ACTシアターは傾斜があって、二階の後ろでもよく観えるけど、もう少し小さいハコで良かったんじゃないかい?

                      あ、そうだ。
                      大晦日、若者たちが集まって、ワイワイ楽しそうに盛り上がってきたところで歌うのが、欧米の年越しにつきものの“Auld Lang Syne”。ここの歌詞が『蛍の光』じゃなくて、原詩をそのまま素直に訳した歌詞だったのが、そうだよな〜とナットクでした。
                      友と杯を交わしながら、再会を楽しんでるんだもんね。劇の流れ的に『蛍の光』じゃないんだよな。
                      まさか「歌詞が違う!」とか言ってるヤツはおらんだろうな。そんな人には、つ『マッサン』(笑)。
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