三代目徒然なるままボヤッキーニッキー

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守り人外伝

風と行く者 ––守り人外伝』読了。

著者:上橋菜穂子  出版社:偕成社
発売:2018年11月  定価:¥1,944(税込)
入手経路:地元図書館にて貸出し
あらすじ
つれあいのタンダとともに、久しぶりに草市を訪れたバルサは、若い頃に護衛をつとめ、忘れ得ぬ旅をしたサダン・タラム〈風の楽人〉たち と再会、その危機を救ったことで、再び、旅の護衛を頼まれる。 シャタ〈流水琴〉を奏で、異界への道を開くことができるサダン・タラム〈風の楽人〉の頭は、しかし、ある事情から、密かに狙われていたのだった。
ジグロの娘かもしれぬ、この若き頭を守って、ロタへと旅立つバルサ。 草原に響く〈風の楽人〉の歌に誘われて、バルサの心に過去と今とが交叉するとき、ロタ北部の歴史の闇に隠されていた秘密が、危険な刃となってよみがえる。

いやぁ…ロタ王国って大変ですね!←どんな感想w

いやだって。
本編で読んでた時でも、国内に被差別民がいたり、南部と北部の地域格差があったり、その上タルシュ帝国が南部の反国王派を取り込んだりでえらいこっちゃだったのに、更に同じロタの民の間でも反目し合ってるとか、争いの宝庫かよ。
イーハン陛下、お心強くお持ちあそばせ…。

↑あ、すいません。
美しい御尊顔を貼りたかっただけですw

君主を勝手に崇めてくれる新ヨゴ皇国とか、貧しいながらも比較的王権が強いカンバル王国とか、ロタに比べりゃ遥かに統治がしやすそう。
…って、イーハン陛下は名前だけちらっと出るだけです。
主題はジグロの隠し子登場!オトナな恋バナ!←ってわけでもないけどさw
ほー、迫りくる追っ手から逃げも隠れもせず、ただあの世へ送るだけのハードな人生だったジグロにもちょっとしたロマンスがあったとは。
当人同士はいいけどさ、一番キマリが悪かったのって思春期真っ只中のバルサだろうな(笑)。
タンダと共に暮らしている現在と、20年前の過去が交錯している上に、例によってこの世界にしか存在しない言葉や決まりごとが出てくるものだから、それを頭に叩き込みながらの読書。
最初はひどく骨が折れるけど、一旦世界に没頭したらあとはもうノンストップでした。

それにしても重かった…。
いえ、話の内容じゃなくて、一冊の重量が(446ページ)。
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The Seven Conferences

鹿賀さん出演作と聞いて、原作を借りてみた。

『空飛ぶタイヤ』に続く池井戸作品映画化ですね。

七つの会議

著者:池井戸 潤  出版社:集英社
発売:2016年2月  定価:¥800(+税)
入手経路:地元図書館にて貸出し

年末に借りたときは待機者もいなかったんで気軽に延長したら、いつの間にか四人待ちになってる?お待ちの皆様、長いこと借りててごめんなさい<(_ _)>
基本、おっさんしか出てこないし、ものすごくクローズドな会社の話なので、最初とっつきにくいんだけど、一度読み始めたら最後までノンストップです。
タイトルは「七つ」だけど、八つの連作短編で、一番最初の話が謎を残したまま終わるので、次を読まざるを得ないという巧妙な仕掛け。全く関係のないように思えた一話の人事と二話の町工場の話が次第に結びついて行く過程に、ビジネス小説と思いきや、実はちりばめられた謎のピースが埋まって行く推理小説だった、みたいでゾクゾクします。
池井戸作品はビジネスマンや、その家族の描き方が多少類型的ではあるけど、今作はグータラを装った正義感八角のキャラが秀逸で、彼が映画では純然たる主役。東京オリンピック・パラリンピック開閉会式演出の総合統括を務める野村萬斎が演じます。

えっ、あんなに切れ者っぽい萬斎さんがグータラ不良営業マン?…と思ったけど、そうだ。あのひと、『のぼうの城』ののぼう様だったわ。

せっかく映画化を前に読むならば、誰が演じるかを思い描きながら読むのも楽しい。
八角民夫(万年営業第一課係長):野村萬斎
北川誠(八角と同期の営業部長):香川照之
原島万二(営業第二課課長から一課長へ):及川光博
坂戸宣彦(若くして第一課長だがパワハラ疑惑で左遷):片岡愛之助

三沢逸郎(ネジ工場の社長):音尾琢真
三沢奈々子(逸郎の妹):土屋太鳳

新田雄介(経理課課長代理):藤森慎吾
浜本優衣(雄介と不倫している営業四課社員):朝倉あき

佐野健一郎(営業部次長からカスタマー室長へ左遷):岡田浩暉

飯山高実(経理部長):春風亭昇太
江木恒彦(新興ネジ会社社長) :立川談春
加茂田久司(経理課長):勝村政信

村西京助(親会社から出向の副社長):世良公則
梨田元就(親会社の常務取締役で村西の同期):鹿賀丈史
宮野和広(社長):橋爪功
徳山郁夫(親会社社長):北大路欣也

『半沢直樹』みたいなキャスティングだなぁ…。
とりあえず、萬斎さんと及川ミッチーがタッグを組んで、不正を働くカマキリ先生と三田村会長と鹿賀さんに立ち向かう、みたいな感じです。
鹿賀さん、やっぱラスボスだなぁ…。
個人的には新田役がチャラ男なのが最高に胸躍る(笑)。
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今更今キョー

ドラマが終わって一年以上経った今頃?今更?買ってもーた(笑)。
二カ月くらい前から、BookOffを見つけては探して、半額で買って、ちまちま読んでたんだけど、今日、ようやく手持ちの分を読了\(^-^)/

どうせ買うなら、放送前か放送中に買えって?
だって定価で買うほどの価値が(ry

「今キョー」シリーズ
著者:藤石波矢  出版社:講談社(講談社タイガ)
入手経路:あちらこちらのBookOffにて

ええ、表紙買いですとも。それが何か?

実はドラマ放送前からこの髪型はタイプじゃなかったんだが、今見るとただ懐かしいだけだ。
結局これだけ顔が整っていれば、どんなヘアスタイルでもかっこいいことに変わりはないのね(笑)。
月代姿もイケてたし、坊主役も案外似合うんではないかね?いや是非、辮髪の役を演じてくれないものか。

今からあなたを脅迫します
発売:2016年4月 定価:¥720(+税)

今からあなたを脅迫します 透明な殺人者
発売:2017年8月 定価:¥660(+税)

今からあなたを脅迫します 白と黒の交差点
発売:2017年10月 定価:¥720(+税)

えーと、ドラマよりはヒロインにイラッとしないで済んだかも…でした(^^ゞ
やっぱ、ヒロイン目線の小説をW主演に持ってった日テレが悪いよ、どうみても。あんだけ脅迫屋チームを前面に押し出したら、視聴者がヒロインに感情移入できるわけないっつの。
が、あちこちのエピソードをうまくまとめて、一話完結にしながらも全体として謎を引っ張る形の連ドラにもってった脚本の力は買う。
おかげでドラマの不破組長のキャラとかドラマオリジナルのロビンとか、最高でした。
あと、脅迫屋チームのアジトを固定した美術さんもGood Job!

あーでもやっぱり小説読んでても好きになれないキャラですね、澪っちは。

ちなみに四巻まで出てるんだけど、ドラマ放送後に発売されたので表紙がイラストだけなのよね。
…という理由で、BookOffですら買わなかったので、結末が分からないまま年を越します。もう少し値段が下がったら考えよう。
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「縁見屋」再び

年の瀬も押し迫ってまいりましたが、大掃除?何それおいしいの状態なので、いつもと同じただの土曜日だ。
というわけで、順番がまわって来たので急いで読書。
京の縁結び 縁見屋と運命の子

著者:三好昌子  出版社:宝島社
発売:2018年10月 価格:¥650(+税)
入手経路:地元図書館にて貸出し

「このミス」大賞受賞作の続編ですが、別に前作読んでなくても問題なし。なぜならワタクシ、

前作の内容、まるっと忘れていたから〜!←あほやろ

そもそも主人公が前作と違うので、余計に前作がどんな話だったかしばらく思い出せなかった次第。
新しいヒロイン、貴和を助ける少年が前作のヒロイン、お輪の息子だと分かるのは少し先で、そこからあ〜そうだ。天狗が出てくる話だった…を記憶がよみがえりました。
「帰燕」としての自覚を持った途端、現世での縁を捨てて修行の道に戻るっていうにも本人はどうあれ、家族は切ないな〜。
大店の嬢さんや奉公先の女将さんとか、ヒロインをいたぶるのかと思いきや、揃いも揃ってみんないい人で、読んでて変なストレスがなくてよろしいな。
前作より、設定も展開も面白くて読みやすかったです。
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祝・第5部完結

年内に読了できてよかった♪
天子蒙塵 第四巻』

著者:浅田次郎 出版社:講談社
発売:2018年9月 定価:¥1,600(+税)
入手経路:地元図書館にて貸出し

予約リストを見て「あと一人!早く読みやがれ!」と待ってたら、実の父親だったという(笑)。
勿論、自分の予約を取り消してそのまま家庭内で譲り受けました(爆)。
いよいよ溥儀が満州国の傀儡皇帝の座に就いたところで第五部完結です。表紙が高貴な黄色の龍袍だー!
ラストの衝撃が…。婉容が女の赤ちゃんを生み落した後、その赤ちゃんはボイラー室で「処理」されたっていうヤツ。実行犯をまさかの玲玲に仕立てあげるとは、浅田氏もやるのう…。
こういう「史実」とされてる出来事が、「フィクション」の中の「架空」の登場人物によってサラっと描かれるのって、結構好きだったりする。
周恩来もいきなり出て来たしなー。

第五部が終わったというだけで、シリーズとしてはまだまだ続くもんだと確信しています。
だって、『蒼穹の昴』から延々と受け継がれてるアイテム、ドラゴンボール龍玉がまだ春雷の手元にあるわけだし。
これまでの流れから行くと次は『珍妃の井戸』や『マンチュリアン・リポート』みたいに一冊で終わる箸休め的な何かが来ると思われ。

そういえば「『ラストエンペラー』巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が死去 77歳
確か、大学入ってすぐくらいにテレビで観たんだと思うけど、わりとのめり込んで観たような…。
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江戸を建てたのは誰?

書店の前を通りがかったら、正月時代劇の告知ポスターが目に入りました。
『家康、江戸を建てる』
寒村から「大都市・江戸」を計画した、ドリーマー徳川家康と、
家康の夢に人生を賭けた熱い男たちのドラマ!

直木賞作家・門井慶喜作品、初のドラマ化。
NHK正月時代劇、初の2夜連続放送!
家康と「無名の男たち」の「江戸作り」を、4Kでダイナミックに再現します!

今年、『風雲児たち〜蘭学革命篇〜』を放映した枠ですね(←わたしが観たのは最近だけどw)。
ていうか!原作者がー。
第158回直木賞を受賞した門井慶喜さんだー!(←『新選組の料理人』を読んだ)
というわけで、早速読んでみた。
家康、江戸を建てる

第155回直木賞候補作
著者:門井慶喜   出版社:祥伝社
定価:¥1,800(+税) 発売:2016年2月
入手経路:地元図書館にて貸出し

もうすぐドラマ放映だってのに、誰も借りてなかったわ(笑)。
三河の領地と引き換えに江戸を賜った家康が、どう国づくりを進めていくのかを時系列的に扱った小説かと思いきやそうではない所に面白みがある。
江戸という街を一から、いやゼロから作るにあたって必要な水、通貨、上下水道、そして城の石垣にまつわる工事責任者目線での話。
いずれの話にも家康が統括責任者として顔を出すけど、実質的な主人公は現場の責任者。皆、戦場で華々しく活躍する武将ではなく、平和な世にあってこそ地力を発揮できる文官というのが新鮮でした。
そして、小説を書く前に実地検分をする作者ならではの現代に通じる江戸の地理感覚が詳しく描かれていて、早速溜池山王を歩いてみたくなったが、明日からわたしは品川勤務(笑)。

ドラマでは、上下水道と金貨鋳造の話を前後編でやるらしいです。
「家康、江戸を建てる」佐々木蔵之介が水に感謝、柄本佑は撮影中に「惚れるわい」


ちなみに、制作統括は『あさが来た』の佐野Pで、前編の演出は西谷D。
どっちにも顔を出す家康役は市村さんですって。
これは絶対観なくては!
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和菓子の恩

「仰げば尊し 和菓子の恩♪」
…って昔、和菓子屋の息子のカールスモーキー石井てっぺいちゃんが歌ってたんですよ(遠い目)。
ふざけたタイトルに惹かれたはいいが、そのままほっといてたら、先月続編が文庫落ちして目に入ったので、ようやく借りてみた。
和菓子のアン

発売:2012年10月 定価:¥667+税

アンと青春

発売:2016年3月 定価:¥1,600+税

著者:坂木司  出版社:光文社
入手経路:地元図書館にて貸出し

和菓子販売にまつわる薀蓄と謎解きと言った感じで、決して嫌いなジャンルではない。
何故この和菓子を買うに至ったのか、買わなければならなかった理由は何なのか。
ちょっとした雑談と季節を織り込んだ和菓子の歴史から紐解く美人店長の名推理!…は非常に楽しめるし、奥が深いなーとも思ったんだけど、主人公は彼女じゃなくて、アルバイトの若いぽっちゃり体型の女の子。
恐らくその彼女の一人称小説っていうのが、自分の肌に合わなかったのが、イマイチ入り込めなかった要因か。
一人称小説でも主人公が十代の子でもガンガン楽しめる小説もあるんだろうけど、この子の語り口は趣味じゃなかった。
てか、杏子と書いてアンちゃんの卑屈な性格、ちょっとダメだ…。
「食べるの大好きだから、ついつい食べ過ぎちゃう」→じゃ、ずっと食ってれば?
「私なんかこんな太ってるし…」→じゃ、ダイエットすれば?
いくら時間がたっぷりある若い子だからって、この延々続くループがものすごーく不毛。
太ってるのがコンプレックスならまずその必要摂取以上の食事と間食を止めたまえ。
それか、むしろ「太ってたっていいんだもーん。美味しいものはやめられない♪」くらいに開き直れよって、オバサンは思うの。
ちなみにわたしのコンプレックスはべらぼうに背が高いことなので、身体の一部分を切り刻みでもしない限り解決しないんだから、それに比べたら太ってるくらい何さー!

…と、本編と関係ない所でムカつきながら読んだので、そらハマらんわ(笑)。
ホント、折々の節句菓子とか、古典を下敷きにした素敵なネーミングとかは面白かったんだけどなー。

あと、せっかく『赤毛のアン』シリーズを上手くパロッたタイトルにしてるんだから、三作目も是非『アンの愛情』を上手く使ってほしいですね。
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企業再生byヤクザ

元はと言えばわたしが見初めたのに、いつのまにか父の方が早く手を出すようになってしまいました…。

あ、図書館で借りる新刊本のことですよ?

義理と人情で生きるヤクザが起業再生に乗り出す続き物、『任侠浴場』読了。

著者:今野敏   出版社:中央公論社
発売:2018年7月 定価:¥1,500
入手経路:地元図書館にて、あと3人で自分の番だったのに、先に父親が借りていた…

出版社、学校、病院と来て、今度は企業というよりは家族経営の銭湯なので、さすがにネタも尽き掛けてるんか?と思わざるを得ない。
そして銭湯=日本の文化だから大切にしよう、という流れもなんだかなという気がしないでもない。
な〜んて言ったら、代貸の誠司にシメられるな…。
では、褒めましょう。
全然リアルではないある意味ファンタジーなんだけど、人間なんだかんだ言って「勧善懲悪」の「ハッピーエンド」が大好きなんですよ。
とっちらかった物事が最後にはきちんと収まるべき所に収まるっていうのが。
なので、オヤジの愛情と顔の広さ、組員の知恵と気働き、そして望外の偶然による「メデタシメデタシ」による爽快感を得たくて、読んでいる。
今回も自分らの組にはほとんど利益にならないのに、人助けしちゃうヤクザになんだかホロリとさせられました。

というわけでドラマ化キボン…なんだけど、やっぱり「反社会勢力」ハムリムボーですかね。

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震ドローム

秋ドラマが次々とスタートしてますが、前クールでわたしが唯一ゴールデンタイムで視聴していた『ハゲタカ』は終わるのがやけに早かったような…。
そして、もっと盛り上がるのを期待してたのに、わりとさらっとあっけなく最終回だったような…。
原作に(ある程度)沿ってたし、脇キャラも魅力的だったのに、CMが入るから緊迫感がそがれるのか、エピソードがぶつ切りだったからなのか、結局わたしの中ではNHK版を超えなかったなぁ。
なにより、せっかく綾野剛をキャスティングしておきながら、どうしてあのヘアメイク!なぜにあの絶叫演出!!
ああ綾野剛の無駄使い〜(←別にファンではない)。

というわけで、「ハゲタカ」シリーズ最新刊『シンドローム』読了。

著者:真山仁   出版社:講談社
発売:2018年8月  定価:(上下各)¥1,850
入手経路:地元図書館にて貸出し

2011年の震災に絡めて、鷲津さんが電力会社を「買い叩く!」話。
ってか、本文に「腐った首都電を、買い叩く、買い叩く、買い叩く!!」(下巻p.116)って出てきて、電車の中で吹き出しちゃった。

「買い叩く×3」、原作者ももしかしてお気に入りですか?

原発の所在地を磐前県とか、東電を首都電とか設定を変えているけど、癇癪起こしたり、余計なことだけしたり、人の話聞かなかったり、後手後手の対応ばかりする首相って、やっぱ「イラ菅」だよねぇ、どう見ても。
これまでにも名前や詳細は変えても、すぐに見当付くような企業のあれやこれやを小説に取り入れて来たけど、まさか内閣のゴタゴタまで書いちゃうとは…。真山さん、いろいろ大丈夫?(笑)
「チーム鷲津」が美しく機能しているので、不安感は全くないから鷲津さんが最後には勝つって分かってるけども、想定外の邪魔や思惑の外れにハラハラさせるあたり、やっぱりスリリングで面白い。
そういえば、だいぶ昔のNHKはともかくテレ朝は2018年制作のドラマなんだから、やっぱりリンにはもっと活躍してほしかったよ…。
見よ、この原作のリンの鷲津を超越した無双っぷり。なんでドラマじゃ添え物扱いでしか描けないんだ?
残念なのは、今までのシリーズより芝野さんがただの「お人好し」に貶められてる感じがするところかな。鷲津視点のスタンスで話が進むから仕方ないのかもしれないけど。

気になったのが、「社畜」って言葉。ここ数年の流行り言葉だと思ってたけど、2011年当時、使われてたっけ?

FYI:「ハゲタカシリーズ最新作「シンドローム」 真山仁さん「期せずして集大成」
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合掌・大家さん

巷で噂の『大家さんと僕』を今年の2月から図書館に予約してたのですが、あともう少し!ってところで、悲しいお知らせが…。


出来れば御存命のうちに読みたかった…←買えばいいのよ

あ、大家さんていうのはお名前じゃなくて、矢部君が借りてた部屋の御高齢の「大家さん」のことです。


著者:矢部太郎  出版社:新潮社
発売:2017年10月 定価:¥1,080
入手経路:地元図書館にて貸出し
第22回 「手塚治虫文化賞 短編賞」受賞
 
著者のカラテカ、矢部君はわたしにとっては亜門演出・鹿賀さん出演版『ファンタスティックス』(2010)の「死ぬ男」です(笑)。
ワタクシ、この舞台、ステージ上の特設シートで観たから、矢部君の小ささと細さに圧倒されたのを覚えてます(←ヘンな日本語)。
そして、彼が舞台のパンフレットで「お勧め本」として「暮しの手帖」を挙げてたのが、好感度爆上げでした。
そーゆー人だから、あーゆー大家さん(お育ちのよろしい、浮世離れした、ユーモアを解する方)と波長が合ったんだろうなぁ…。

シロート感満載のマンガエッセイなんですが、年齢も環境も大きく違う二人がかみ合うようでかみ合ってない会話を繰り広げる日常が、爆笑じゃなくて「ふふっ」と微笑んでしまう面白さ。
ご逝去の知らせを受けてから読んだので、とにかく、この愛すべき大家さんに再来年の東京オリンピックを見せたかったなぁ…に尽きる!
わたしは、基本、
東京オリンピックなんだから他道府県民を巻き込むな!
やる以上は都民ファースト&都民オンリーでやれYO!
っつーのがスタンスで、はっきり言って興味の範疇外なんですが、やはり「それを観るまでは死ねるか!」という一存で毎日を生きてる方も大勢いるんだろうなと初めて思いましたですよ。

新宿の外れから伊勢丹までタクシーで乗り付け、2千円のタラコをお求めになり、ホテルでランチをゆっくりお召し上がりになる御年82歳(当時)の大家さん…。
ちょっとこの経済観念はわたしの理解を超えるわ…
と、母に申しましたところ、

「取っておいたって仕方ないじゃん」


いや、そうなんだけどっ!
そのとーりなんだけどっ!
たとえ、わたしが82まで生きてて好き勝手使えるお金があったとしても、わたしは百貨店までタクシーで行くようなお金の使い方はできないし、そういう風に育てたのは母よ、アナタだ(笑)。
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