震ドローム

  • 2018.10.11 Thursday
  • 22:15
秋ドラマが次々とスタートしてますが、前クールでわたしが唯一ゴールデンタイムで視聴していた『ハゲタカ』は終わるのがやけに早かったような…。
そして、もっと盛り上がるのを期待してたのに、わりとさらっとあっけなく最終回だったような…。
原作に(ある程度)沿ってたし、脇キャラも魅力的だったのに、CMが入るから緊迫感がそがれるのか、エピソードがぶつ切りだったからなのか、結局わたしの中ではNHK版を超えなかったなぁ。
なにより、せっかく綾野剛をキャスティングしておきながら、どうしてあのヘアメイク!なぜにあの絶叫演出!!
ああ綾野剛の無駄使い〜(←別にファンではない)。

というわけで、「ハゲタカ」シリーズ最新刊『シンドローム』読了。

著者:真山仁   出版社:講談社
発売:2018年8月  定価:(上下各)¥1,850
入手経路:地元図書館にて貸出し

2011年の震災に絡めて、鷲津さんが電力会社を「買い叩く!」話。
ってか、本文に「腐った首都電を、買い叩く、買い叩く、買い叩く!!」(下巻p.116)って出てきて、電車の中で吹き出しちゃった。

「買い叩く×3」、原作者ももしかしてお気に入りですか?

原発の所在地を磐前県とか、東電を首都電とか設定を変えているけど、癇癪起こしたり、余計なことだけしたり、人の話聞かなかったり、後手後手の対応ばかりする首相って、やっぱ「イラ菅」だよねぇ、どう見ても。
これまでにも名前や詳細は変えても、すぐに見当付くような企業のあれやこれやを小説に取り入れて来たけど、まさか内閣のゴタゴタまで書いちゃうとは…。真山さん、いろいろ大丈夫?(笑)
「チーム鷲津」が美しく機能しているので、不安感は全くないから鷲津さんが最後には勝つって分かってるけども、想定外の邪魔や思惑の外れにハラハラさせるあたり、やっぱりスリリングで面白い。
そういえば、だいぶ昔のNHKはともかくテレ朝は2018年制作のドラマなんだから、やっぱりリンにはもっと活躍してほしかったよ…。
見よ、この原作のリンの鷲津を超越した無双っぷり。なんでドラマじゃ添え物扱いでしか描けないんだ?
残念なのは、今までのシリーズより芝野さんがただの「お人好し」に貶められてる感じがするところかな。鷲津視点のスタンスで話が進むから仕方ないのかもしれないけど。

気になったのが、「社畜」って言葉。ここ数年の流行り言葉だと思ってたけど、2011年当時、使われてたっけ?

FYI:「ハゲタカシリーズ最新作「シンドローム」 真山仁さん「期せずして集大成」

合掌・大家さん

  • 2018.09.25 Tuesday
  • 18:25
巷で噂の『大家さんと僕』を今年の2月から図書館に予約してたのですが、あともう少し!ってところで、悲しいお知らせが…。


出来れば御存命のうちに読みたかった…←買えばいいのよ

あ、大家さんていうのはお名前じゃなくて、矢部君が借りてた部屋の御高齢の「大家さん」のことです。


著者:矢部太郎  出版社:新潮社
発売:2017年10月 定価:¥1,080
入手経路:地元図書館にて貸出し
第22回 「手塚治虫文化賞 短編賞」受賞
 
著者のカラテカ、矢部君はわたしにとっては亜門演出・鹿賀さん出演版『ファンタスティックス』(2010)の「死ぬ男」です(笑)。
ワタクシ、この舞台、ステージ上の特設シートで観たから、矢部君の小ささと細さに圧倒されたのを覚えてます(←ヘンな日本語)。
そして、彼が舞台のパンフレットで「お勧め本」として「暮しの手帖」を挙げてたのが、好感度爆上げでした。
そーゆー人だから、あーゆー大家さん(お育ちのよろしい、浮世離れした、ユーモアを解する方)と波長が合ったんだろうなぁ…。

シロート感満載のマンガエッセイなんですが、年齢も環境も大きく違う二人がかみ合うようでかみ合ってない会話を繰り広げる日常が、爆笑じゃなくて「ふふっ」と微笑んでしまう面白さ。
ご逝去の知らせを受けてから読んだので、とにかく、この愛すべき大家さんに再来年の東京オリンピックを見せたかったなぁ…に尽きる!
わたしは、基本、
東京オリンピックなんだから他道府県民を巻き込むな!
やる以上は都民ファースト&都民オンリーでやれYO!
っつーのがスタンスで、はっきり言って興味の範疇外なんですが、やはり「それを観るまでは死ねるか!」という一存で毎日を生きてる方も大勢いるんだろうなと初めて思いましたですよ。

新宿の外れから伊勢丹までタクシーで乗り付け、2千円のタラコをお求めになり、ホテルでランチをゆっくりお召し上がりになる御年82歳(当時)の大家さん…。
ちょっとこの経済観念はわたしの理解を超えるわ…
と、母に申しましたところ、

「取っておいたって仕方ないじゃん」


いや、そうなんだけどっ!
そのとーりなんだけどっ!
たとえ、わたしが82まで生きてて好き勝手使えるお金があったとしても、わたしは百貨店までタクシーで行くようなお金の使い方はできないし、そういう風に育てたのは母よ、アナタだ(笑)。

二人のプリンス

  • 2018.09.13 Thursday
  • 21:05
「蒼穹の昴シリーズ」第五部天子蒙塵』第三巻、読了。

著者:浅田 次郎  出版社:講談社
発売:2018年6月  定価 :¥1,600(+税)
入手経路:地元図書館にて貸出し

わたしの順番が来る前に、父が読み終わった所をすかさずゲトー⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡; ←いつものパターン

『蒼穹の昴』で大泣きしたクチとしては、その後のキナ臭い近現代史をなぞっているかのような続編はイマイチなんですが、もうここまで来るとラストエンペラーが一介の市民になるまで見届けねば…、という一存で読んでます(笑)。
三巻では、とうとう甘粕正彦に川島芳子がご登場。お久しぶりの王逸までも、春児の兄、春雷の住む北京に出没しちゃったよ。できることなら少爺と会わせてあげたいねぇ。
廃帝となった溥儀と、英国で束の間の休息を味わう張学良を軸に、「どうしてこうなった」「これからどうなるのか」という自問自答で進むんだけど、二人とも利用されるのが分かってても危ない橋を渡る方へ向かうのは宿命か。
ここで、教科書で習った歴史と違う方向へ行くならワクワクしながら読み進めることができるんだけど、そうはならないだろうから、このまま巻が進むのがツライのよ。

…と言いつつ、今月28日発売の次巻(第五部最終巻)を待っています。

まほろの街で「まほろ駅前シリーズ」を読む

  • 2018.09.10 Monday
  • 21:40
昨日、ド畜生に疲れたその足でまほろ駅、いやさ町田駅前のBookOff行ったんです、BookOff。
あるかなあるかなーって一か八かだったんだけど、ありましたね。
まほろ駅前協奏曲』(2013年→2017年文庫化)


やった!これで「まほろ駅前シリーズ」全三作コンプリート!

…あ、とっくに(図書館で借りて)読んでますよ。でも気に入った本は(文庫で)手元に置いておきたくてさ。新刊で買うつもりだったんだけど、時機を逸したら結局中古でいいかと(←いくない)。

まほろ駅前多田便利軒』(2006年→2009年文庫化)


まほろ駅前番外地』(2009年→2012年文庫化)


で、久しぶりに読み返してみたら、まほろの裏社会の主である星くんが日記つけててさ、これ一体いつの話だってオドロキましたよ。2006年ね…ケータイはかろうじて(行天以外)持ってるけど、さすがにこの時代はSNSはなかったか。
ま、それはわりとどうでもいい。
どのエピソードにも、何度でも読み返したくなる文章があって、結果、同じページに戻ってしまう。それは「まほろ駅前シリーズ」に限らず、三浦しをんの小説にはそういうことが多々ある。

…というわけで、今月号の「ダ・ヴィンチ」で特集やってますんで、良かったら立ち読みしてください↓


わたしは図書館で予約したので、手元に届くのは来月ですが(←買えよ)。

みをつくしても

  • 2018.09.04 Tuesday
  • 22:05
百人一首でも昔の朝ドラでもなく。
昨日、「みをつくし料理帖シリーズ」特別巻が発売となり、これにてシリーズ完結と相成りました。

花だより みをつくし料理帖 特別巻

著者:高田郁    出版社:角川春樹事務所
発売:2018年9月  定価:¥648
入手経路:紀伊國屋書店横浜そごう店にて購入

時は1822年…ていうと、いくら「ころり」が流行っても仁先生はまだ来てないし、せっかく源斉先生が大坂に来ても緒方洪庵はまだ12歳で来坂すらしてないってか。
最終巻で大団円を迎えたお馴染みの皆様のその後を綴った短編集ですが、「つる家」の御亭主、種市が大坂に行くんだ!と頑張った春から、ぐるっと季節が巡って、いろいろあった澪の元に会いに来る一年になってて、うむ、よくできておる(@口の悪い戯作者)。

ま、何と言っても皆が待ってた小松原さまスピンオフですよ(笑)。
いくら澪や野江ちゃんが幸せになった所で、わたしを含む読者の八割が気にかけているのは「違う、そっちじゃない。」小松原さまの幸せを見届けてこそ、「みをつくしシリーズ」の完結ですよ(←暴論)。
で、それをどうやって読者に納得してもらうか。
単に小松原さま目線で描き、彼のモノローグかなんかでつらつら話を進めるよりも効果的なのは、突然出てきて祝言挙げた彼の奥方に読者の共感を持たせること。
それでこそ、我々は「ああ、小松原さまもお幸せなのね…」とようやく胸をなでおろすことができるわけです。
というわけで、喜怒哀楽が眉の下がり具合ですぐ分かる澪とは全然違う、感情を隠し、すべてを胸の内に収める乙緒のいじらしさにすっかり感情移入しちゃったよ、こいつぁいけねぇ(笑)。
もうもう似た者同士で末永くお幸せにお暮しください。

「あきない世傳 金と銀シリーズ」で、「大坂では女は店の主にはなれない」って散々言ってたから、亭主持ちの澪はとにかく野江ちゃんの生家の再興ってどうすんだ?という疑問は、きちんと収束が付きました(こういうところ、高田さんはさすが伏線回収と辻褄合わせの鬼だと思うの)。
でも、これほど聡くて目端の利いてた野江ちゃんなら、たとえ澪と出会わなくても自力で吉原から出てったような気もするので、本編の身請けのからくりより、野江ちゃんがその才芸で自ら道を切り開くエピソードにしても良かったんじゃないかと思ったり。
ちょっと急に話が進み過ぎかな〜とは思ったけど、なんで又次があれほどまでに「あさひ太夫」に(文字通り)「命、捧げます」なのかが分かって、今更ながら、ホントに又次は(小松原さまの次に)いい男だったな、と彼を死なせた作者が憎い(笑)。

澪と源斉先生が全く夫婦っぽくないのはどうしたものか。
ていうか、源斉先生ってばホントに「いい人」ポジすぎて、面白くないんだよなぁ…。
何はともあれ、最終巻より最終回っぽくて、この特別巻なくして「みをつくし」は語れないので、皆様、是非ご一読を。

神のものは神に

  • 2018.08.17 Friday
  • 14:05
「カエサルのものはカエサルに!」by千曲川光

今期連ドラ視聴は、木曜の『ハゲタカ』と『探偵が早すぎる』に集中しているitoyanです。
『ハゲタカ』はテレ朝版キャストが(わたしには)イマイチで、ほぼ流し見状態ですが、『探偵が〜』はがっつり録画して観てます。うん、深夜帯だからね(笑)。
というわけで、原作読了。

探偵が早すぎる上・下』



著者:井上真偽 出版社:講談社
発売日:2017年5月(上)・7月(下)
定価:¥690+税(上)・¥720+税(下)
入手経路:地元図書館にて貸出し

あら…ドラマで広瀬姉が演じてるサガ女のボンビー女子大生、原作ではお嬢様学校の天然おっとり女子高生だったのね。
滝藤さんの探偵も、原作は性別女で見た目は男、恋愛対象は女というドラマ以上にエキセントリック。
そして大陀羅家、きょうだい大杉…w
最終兵器の天后様とか出てくるんだろうか?

細部の設定はチョコチョコ変えてるけど、毎回のトリックは意外と原作に沿ってて、ドラマへの転換が上手いなぁと思った…のは後から原作を読んだからでしょうか(笑)。
四話だったかな。素っ気ない有能家政婦からにじみ出る「母性」みたいなのが、原作のラストに至る伏線なのかな?と思わせてくれる用意周到さ(また水野美紀がいい芝居しててさぁ)。
上巻で遺産相続の様々な妨害を未然に防ぐ短編で話を進めていき、下巻はまるっと法事の一日を描いて、決着をつける構成も上手いし、上巻最後まで探偵が全く姿を見せないのも謎を引っ張って面白かった。
ストーリーは荒唐無稽なんだけど、文章に癖がなくてすっきり読めました。


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おさんどん in 新選組

  • 2018.08.01 Wednesday
  • 20:25
そういえば大河ドラマ『新選組!』では誰が賄い担当だったんだろう。

新選組の料理人

著者:門井 慶喜  出版社:光文社
発売:2018年5月  定価:¥1,500+税
入手経路:地元図書館にて父が借り、母が読み、回ってきた

剣術はめっぽう弱いが、賄い(と赤子の世話)にかけては大得意な武士、菅沼鉢四郎が、妻子に逃げられ、住むところを失ったところで、新選組の原田左之助にスカウトされ、賄い方として入隊する…という架空の話。
土方が全然「燃えよ剣」じゃない以外は結構『新選組!』のキャストで再現できる。左之助とおまさちゃんなんて、まんまアレ(笑)。
鉢四郎は、後半、切腹した隊士の穴埋めとして勘定方も兼任するんだけど、あの人ですよね?「飛脚はまだ来ませんか」の河合耆三郎。
今思い出しても、あの回は実に衝撃的だった…。

小説の発端は、禁門の変直後の薩摩藩の炊き出しなんですが、おおっと。これって、つい先ごろ『西郷どん』でやってたばかりじゃないですか。
大政奉還後、新選組が屯所を去るところで小説は終わりなんだけど、この先大河ドラマを観ながら、新選組サイドの折々のエピソードを思い出しそうです。

ええ、『西郷どん』ではモブ扱いでしたけどね!せめて局長くらいはクレジットつけてもいいだろうに…

冒頭の問いの答えですが。
――実際に賄方に類するような役割の人物はいたんですかね、新選組には。

門井 壬生(みぶ)にいたころは、近所のおかみさんが賄いをやっていたんじゃないかと思います。そのあとは、子母沢寛(しもざわかん)が書いていますが、近藤や土方のような上級幹部は屯所の外に休息所を持つことが許され、愛人を持つことも許されていました。で、その休息所に屯所からお弁当を届けさせたというんです。ということは、少なくとも、このお弁当を持っていくのは隊士のはずですよね。だとしたら、作っているのも隊士じゃないかと、これは想像ですけど。(「『新選組の料理人』刊行記念インタビュー 門井慶喜


ちなみに、先に読んだ母に勧められた理由が「五代様が出てる」(笑)。それで食いつくワタシもワタシw
えーと、大人げない紀州藩とえげつない坂本竜馬の大人のケンカの仲裁に呼ばれたんですね、五代様が(←「いろは丸沈没事件」)。
日本初の海難審判事故を丸く収めた(紀州側にとっちゃ、そうでもないけど)のが五代様だってのは、もっと知られてもいい。何なら『西郷どん』で触れられてもいい(←多分ない)。
あんまり決着がつかぬので、この件は、
ー薩摩藩士五代才助の調停をあおごう。
ということで双方合意した。五代は既にして藩命によりヨーロッパ各国を視察したことがあり、船舶行政の事情にくわしく、こういうことのとりなしには公平最適という評判だった(略)。(P.295)


渋沢栄一とか陸奥宗光の若い頃もチラッと出てきて、長生きして明治の世を見た人と、幕府の終焉と共に去ってった人がいる幕末物は本当に面白い。
文体も読みやすくて、何より主人公があの新選組にあってヘタレなのがいい。
おススメです。

ユニクロ帝国の裏側

  • 2018.06.17 Sunday
  • 15:55
「文春砲」は大嫌いですが、この連載は面白かったな〜。
初回掲載の時は、著者自身はまだ勤務中だったとか、その後解雇される様子とか、ナマナマしい…。
ユニクロ潜入一年

著者:横田増生 出版社:文藝春秋
定価:¥1,500(+税) 発売:2017年10月
入手経路:地元図書館にて貸出し
序 章 突きつけられた解雇通知
第一章 柳井正社長からの狆径埔
第二章 潜入取材のはじまり イオンモール幕張新都心店 米鵝三豸淒十月〜十一月)
第三章 現場からの悲鳴 イオンモール幕張新都心店◆米鵝三豸淒十二月〜二〇一六年五月)
第四章 会社は誰のものか ららぽーと豊洲店(二〇一六年六月〜八月)
第五章 ユニクロ下請け工場に潜入した香港NGO
第六章 カンボジア爛屮薀奪告発畍獣麓荳
第七章 ビックロブルース ビックロ新宿東口店(二〇一六年十月〜十二月)
終 章 柳井正社長への狎入の勧め

「批判する人はわが社で是非働いて欲しい」って社長が言うから、バイトしに来た、っていうのが正しい「売られた喧嘩の買い方」ですね。
しかも一店舗だけじゃなくて、複数店舗で経験値を積むっていうのが、取材って言うのはこういうことかと。エビデンスは複数取らないと、取材にならないんだ〜。
デッカイ店舗だから時給がいいとは限らないとか、店舗によって天国と地獄とか、どこも同じじゃんと思ってたけどこれからは見る目が変わりそう。

動機は何であれ、接客もレジ打ちもできて、おまけに外国人客の対応も英語でこなせるデキるアルバイターをクビにするとはユニクロも懐が狭いわ。
ていうか、ここまで現場で起きてる非効率なことを教えてくれてるんだから、掬い上げて対処したらいいのに…と考えるのはドシロートの浅はかさでしょうか。

潜入取材の合間に海外取材を挟み、どういう経緯を経て、店舗で売られているかを知ると、「物を買う」という行為自体に想いを馳せてしまう、気が付けば上から下までオールユニクロなわたしであった。

観てから読む

  • 2018.05.30 Wednesday
  • 21:45
結果的に。

先月、虎ノ介が出演していたドラマの原作を読了。
がん消滅の罠 完全寛解の謎

第15回『このミステリーがすごい』大賞受賞作」(受賞時タイトル:『救済のネオプラズム』)

著者:岩木一麻  出版社:宝島社
発売:2017年1月 価格:¥1,380(+税)
入手経路:地元図書館にて貸出し

勿論、わたしは原作読んでから映像化(舞台化)作品に臨むのが好きなんだけど、虎ノ介INのニュースが遅かったので、そこから予約して待ってる間に、二か月経っちまったのさ。
こんなことなら、東海道線のドアに広告が貼ってあるときにさっさと図書館で予約しとけばよかった(←気にはなってたのだよ)。

そうか、『縁見屋の娘』と同じ年の「このミス」だったか…。最近「このミス」よりも「松本清張賞」の方が好みかも。
ミステリはミステリなんだけど、如何にも理系の人が書いた小説っすね…ていうのが一読後の超文系人間の感想でした(笑)。
だって、六割方、医療説明のセリフで話が進むんだもーん(理解するより先に目が泳ぐ)。
最初から最後の手前くらいまではわりと平坦で、あんまり山場らしい山場もないので、ドラマ化にあたってはやはり改変せざるを得ないなと(ただし、最後の一文で結構のけぞった。りょうはお父さん犬の娘だったのかー)。

虎ノ介が演じた厚労省の官僚は殺されませんし、むしろ原作の方が活躍してました(ちっ)。
夏目の妻も拉致されず、ずーっと元気にほろ酔い加減です(笑)。
あとミッチーが演じた保険会社の森川さんは関西弁しゃべってた。
でもドラマで渡部篤郎がなんで主人公の友人なんて怪しくないヒトの役やってんだろと思ってたんだけど、原作読んだら、こっちの設定の方が彼に合ってたような気がするわ。

昔、ちょっとだけ保険会社にハケンで行ってたことがあって、その時生命保険の受取に際していろいろ調査が入る資料を仕事で読んでたんだけど、がんじゃなくても事件性があったり、故意だったりいろんな事情が見え隠れして、ホントにこのネタ持ってれば小説書けるわと考えたこともありました(笑)。
ちょうどNHKで『ラストマネー』ってドラマが放送されてた時期だったので、すっげーワクワクしながら観てたなぁ…。

で、虎ノ介の次のお仕事情報マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチンチン

着物一枚帯三本

  • 2018.04.17 Tuesday
  • 20:50
帯の方が重要アイテムなのよね〜。
2カ月遅れでようやく読了。
あきない世傳 金と銀(五) 転流篇

著者:高田郁   出版社:角川春樹事務所
定価:¥626(税込) 発売日:2018年2月15日
入手経路:地元図書館にて貸出し

ええっ!江戸時代は既婚者は前帯だったの?失礼ながら、そんなかっこは花魁だけかと思ってたよ…。
わりと時代小説が好きで読んできたはずだけど、今まで全然気づかなかったわぁ。
他にも着物にどんな帯を合わせるのが良いのか、どういう帯の結び方をしたらその人を引き立てられるのか、などを店員さんが残業して講習会を開くとことか、面白かったなぁ。
今でいう「トータルコーディネート」ってヤツですよね。
「鯨帯(昼夜帯)」なんてのも、いわゆる「リバーシブル」ってことだよね。
今、半幅帯ってほとんどそんな感じだと思うんだけど…。
「みをつくし料理帖シリーズ」読んでも「料理しよう」って気にはならなかったんだけどw、着物の話は良い!着たくなる!でも着ていく場所がない!!!(笑)

呉服を商う五鈴屋のご寮さん、幸の奮闘を描く『あきない世傳』も、江戸出店の話が現実味を帯びるところまでやってきました。「商いの戦国」で、このヒロインがやがて天下を取る、っちゅーのがゴールみたいな話なので、めざすところは江戸出店=天下取りなんだろね。
大阪の壽屋が、サントリーとして赤坂にも東京本社建てた〜みたいな感じ?(笑)
 
三度目の結婚にしてようやく本当に心を通じ合わせられる理想の夫婦となったのに、せっかくできた赤ちゃんが死産だったり、当主が病を得て倒れてこの巻、終わりとか、さすが高田郁だ。主人公にそうやすやすと安易な幸せを与えない。
わたしの予想?
勿論、智ぼんは死ぬわよ(あ、言っちゃった)。
願わくは、子づくりしてから死んでほしいわね(をい)。
江戸では女が起業して当主になっても良いそうなので、旦那が死んでからが幸の本領発揮でしょう。
多分、江戸で前の亭主と鉢合わせ。彼と大勝負かけるか何かして、勝って終わりってとこね。

さて、続きの前に「みをつくし」ファンの皆様、半年後の新刊は待ちに待った特別編だそうですよ!
久しぶりに買わなきゃ…。

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