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チームつる家に乾杯!
出た!新刊。
今朝の春 みをつくし料理帖

著者:眦聴蝓 ―佝納辧С兩扈媼事務所
定価:¥590+税 出版年:2010年9月15日
入手経路:紀伊国屋書店横浜そごう店にて購入

ちなみに「今朝の春」=「元旦を祝っていう語。また、立春の日の朝」(コトバンクより)
この場合は、「師走二十八日、立春の朝」(p.275)なので、両方を含んでいるのか?
ていうか、年が明けないうちにもう春?とビックリ。色々調べたら、「旧暦の元日より早く立春を迎えてしまうことを年内立春と呼びます」(参考サイト)
…勉強になりました。

四巻は、若旦那の行方探しはお休み。
でも、とうとう野江ちゃんが花魁になってる経緯が明かされた…が、想像以上に酷かった。大店のこいさんとして蝶よ花よと育てられたであろう子には、不憫すぎる。まさに「天下取るような運やったら、それに見合うような不運も連れて来るんや」(1巻P.100)。
しかし、この作者、伏線回収の鬼だわ。
↑の回にちらっと出て来た「鋭い目つきの男」のことなんてすっかり忘れていたところに再登場。おお、確かに名前付きで出てた!
三巻にこれもまたちらっとだけ出て来たご隠居にしても、普通なら、もうゴミの日に出してもいいくらいの扱いだろうに、ちゃんとリサイクルして人情味ある場面に出してくるんだもんな〜。
戯作者(滝沢馬琴なわけだが)なんか出してきて「どないしはる気だすか」と思ってたら、天満一兆庵の再建と野江の身請けを両立させる、てな目標を澪に与える役だったっていうんだから、抜け目ないっす!
つる家の面々もそのまんまホームドラマ仕立てでキャラ、立って来たなぁ。一致団結して戯作者と翁屋の又次を会わせないようにするなんて、ほとんどギャグシーンかと(笑)。伊勢屋のお嬢様との会話もトゲトゲしくなくて、だんだん情が移って来てるなと窺い知れる。

相変わらず心温まる人情は描かれているけど、四巻はとにかくせ つ な い
親が子を、主人が奉公人を、女が男を想う心情が、あったかいというよりは感情が爆発する寸前の、もうギリギリのところで交差している。ヨコシマに横恋慕してる女でさえも、性悪というよりはどこかせつなかった…。
そして、どんなに「みをつくしても」あらがえない身分差という壁…。これぞ時代小説を読む醍醐味(え)。
そうなのだ、まさかの小松原さま's母上登場で素性が公式にバレましたー。
わたしはてっきり、引っ張れるだけ引っ張る謎だと思ってたんだけどねー。まぁ、小松原の方はバレたとは思ってないわけだから、こういう展開もありか。そもそも第一話で既に、表と裏の顔があることに気付いているんだし。
澪が茶目っ気たっぷりに口にした戯言に固まっちゃう小松原さま、かわええ〜←四巻最大のツボ
一回りも上のお武家さまをからかうとはけしからん、もっとやれ!(笑)
表紙がストーリーとリンクしてるのもいいなぁ。後姿だけど小松原さま、いるし。
そして、「畑のキャビア」とんぶりがキーアイテムなのがちょっと嬉しかった←秋田生まれ
− 日本人著者 | 23:56 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
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コメント
このシリーズ、最近の一押しなんで、嬉しいですねぇ…。

>toriaさま
自分で振っておいてなんですが、ピッタリじゃないですか!キャスティング。
四巻は、清右衛門先生も何気に男前でした。


>S/Aさま
お久しぶりです!
嬉しいコメント、有難うございます。では、わたしも南光師匠にお礼を言わねば…(師匠の推薦文がきっかけだったので)。
高田作品、評価が高いですね。わたしも『銀二貫』読んでみようかなと思います。
| itoyan@管理人 | 2010/10/11 11:14 PM |

itoyanさんのブログをきっかけに、このシリーズを知ってまりまくりです! 友人にもすすめて、彼女もどっぷり。ありがとうございます。。。。
いつも、映画も読書もお菓子情報も。いろいろ参考にさせていただいてます。高田さんの「銀二貫」も思わず買ってしまった。。。です。
| S/A | 2010/10/11 11:49 AM |

今日は暑かったので、また「忍び瓜」を作ったtoriaでございます。

おいしいもんを食べると、目じりにきゅっと皺ができるなんて、
人の肴を、勝手にねこそぎ食べてしれっとしてるなんて、
お稲荷様に、あぶらげそなえてツンデレしてるなんて、
小松原様は虎ノ介以外「ありえねぇ」と思う自分は、
5巻が出るまで朽ち果ててきます。

#伊佐三さんに号泣したのは、内緒です。
| toria | 2010/10/10 9:09 PM |

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