三代目徒然なるままボヤッキーニッキー

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ミズタク考-其の三-
祝・『あまちゃん』総集編放送!

まぁ、全話録画したわたしには、総集編なんて無用の物なんですけどね(笑)。
『ちりとてちん』もそうだったけど、どーでもいいセリフがいちいち面白かったり、主筋に関係ないキャラやエピソードが受けたりするドラマって、総集編にしちゃうとその辺ごっそり抜けちゃうんだよねー。
で、『あまちゃん』を総集編仕様に編集すると…

春子の物語になる!

というのが分かりました。うん、間違いない(笑)。

ところで、わたしはなんだってこうもミズタクに魅かれてしまうのか。
中の人のせいではないことは分かってる。あ、いや、松田兄が魅力ないっていう意味ではなくて、わたし的にはツボではないという意味ね。←ファンの方、すみません
あと、演出の「過剰な思い入れ」みたいなのも排除していいと思う。誰が演出しようと、誰が演じようと変わらない「セリフ」や「基本的設定」の部分で引っ掛かってるからね。
ということは、やはりクドカン先生のミズタクというキャラ設定がツボを突いたからなんだろう。なんとなれば、ミズタクほど『あまちゃん』の中で環境、生き方、性格が激変した登場人物がいるだろうか、いやいない。というところが、興味を引いたわけでして。

変化したと言えば、ユイちゃんも確かに

「東京へ行ってアイドルになりたーい」
   ↓
夢やぶれて暗黒面に堕ちてから
   ↓
「私に会いたければみんなが北三陸に来ればいい」

と、ヒロイン以上の波乱万丈っぷりだったけど、性格は「めんどくさい腹黒ユイちゃん」のままだもんね。
環境が変わったと言えば終盤の怒涛の合同結婚式だけど、あれも要するに復縁、つまり「逆回転」して元に戻っただけだし。
ところが、ミズタクは
「北三陸編」→何考えてるのか分からない怪しいスカウトマン
「東京編」前半(ハートフル時代)→体温低そうな「冷静沈着」(←本人履歴書w)マネージャー
「東京編」後半(スリージェイ時代)→完全にマネージャーの本分を超えたマネージャー
「震災編」→琥珀堀りの弟子兼ご当地アイドルの完全に空気状態なマネージャー
どーよ、この第7週からの登場のくせにヒロインも真っ青の「成長」(?)ぶり!
結局、こういう「本人も気づかないうちに(たぶん良い方に)変わって行く」というキャラが好きなんだな〜、わたし(四草とか四草とか)


で、改めて、『あまちゃん』におけるミズタクとはなんだったのか。

『あまちゃんメモリアルブック』で梶原Dが、春子と太巻の関係=アキとミズタクの関係、と語ってます。(持ってる方は71Pをご覧ください)
そういえば、以前太巻の中の人が『ステラ』のインタビューで、「太巻は春子をアイドルとして育てたかった。水口がアキを育てているように」って語ってたしな(いや、どっちかっつーと、ミズタクはアキに振り回されてるだろというツッコミはおいといてw)
つまり、太巻さんは春子をアイドルとして育てられずに(結果的に)利用だけして捨ててしまい、鈴鹿ひろ美を選んだ。一方を切り捨て、もう一方を選んだことに対して、ものすごく後悔してきた25年だった、というわけだ。
春子がなぜ最初からミズタクを胡散臭く見ていたかという問いへの答えが、まさにこの
太巻:ミズタク
なんですよね。
スナックで最初に彼に気付いた時、まず「あやしい」って言ってるんだけど、表層的には「勉さんの弟子だなんてありえない」ってことですが、深層でその本性を見抜いていたとも見て取れる。
そして、基本、彼に対する態度はぞんざい。「ミズタク」と勝手に呼び始めたのも、「水口」と呼び捨ててるのも春子である。アキを「普通にかわいい」って言った時も、ユイちゃんの家出が発覚した時も、ミズタクに誰より突っかかって、罵声を浴びせていたのも春子。
それは業界人の匂いをかぎ取っていたということもあるけれど、なにより
太巻=ミズタク
であるとしたら、春子が彼を毛嫌いするのは当然でなんである。←だからこそアキの恋愛発覚時、あれほどシメるのに躊躇なかったと(笑)

で、
太巻:ミズタク
春子:アキ
という図式であるならば、
鈴鹿:ユイ
も成立するのではないか?と思うわけです。
アイドルとして大成しそうな、圧倒的なオーラを放っていて、天野母娘を「影武者」に落としめる存在。

しかし、ユイちゃんは上京できなかった。
東京でのアイドルになれなかった。

ユイちゃんが東京に来ていたら…

実際、ミズタクは何度もそう口にするのだけど、本当に実現していたら、間違いなく彼はアキよりユイをセンターにすべく力を注いでいただろう。

でも、そうはならなかった。

そこで、「太巻-春子-鈴鹿」という三組の関係性の相似形、「ミズタク-アキ-ユイ」に変化が生じる。つまり、本来、ユイちゃんの影武者であったはずのアキが、正真正銘アイドルになるという変化。
そう、「影武者」は『あまちゃん』の大事なキーワードなんです。
ミズタクも留守電でこう言ってる、「君はもうユイちゃんの相方じゃないよ。GMTの天野アキだ。
この「関係性の変化」こそが、ミズタクが、太巻が踏んだのと同じ轍(二人のうち一人だけ選んだことへの後悔)を踏まなかった要因となる。

一方、アキとユイはそれぞれが春子の分身でもある。
もしも春子が家出しないでそのまま北三陸に残っていたら…の「もしも」がユイ。
もしも春子がアイドルになれてたら…の「もしも」がアキ。

ユイちゃんが上京しなかったので、本来影武者であったはずのアキがアイドルとして奮闘することになり、結果的にミズタクも「どちらか一人を選んで、一人を切り捨てた」太巻にならずにすんだ。
つまり、ここで「本来、太巻は春子を育てたかったのにできなかった」過去の修正が行われるわけです。

では、ミズタクが太巻にならなかったのは、ユイちゃんが上京できなかったという外因だけによるものなのか?



あの…だめだ…
睡魔と闘いながら、いいことというの難しいよ


てなわけで、おやすみー。


ミス北鉄のユイちゃんです


海女のアキちゃんです


二人合わせて「潮騒のメモリーズ」です!
| itoyan | − 「あまちゃん」 | 21:28 | comments(0) | - | pookmark |
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