三代目徒然なるままボヤッキーニッキー

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それでも僕はやってない

とかいう映画があったけど、テーマはそれだ!な芝居を観に、新国立劇場へ←本日のメインイベント
ウィンズロウ・ボーイ
20世紀英国を代表する劇作家テレンス・ラティガンが、実際の事件にヒントを得て書いた4幕劇『ウィンズロウ・ボーイ』。
本作は、ロンドンの中流家庭を舞台に、窃盗を働いた罪で海軍士官学校を退学になった息子の無実を信じ、その名誉を回復させようと闘うことを決心した家族の姿を通して、"正義"とはなにかを問いかけます。重くシリアスなテーマを扱いながらもウィットとユーモアに富んだ会話劇として、1946年初演時1年を超えるロングランを記録。48年には映画化もされ、それまで喜劇作家として売れていたラティガンの名声を更に高めた作品です。

去年、新国立の「2014/2015シーズン」演目が発表になった時に、ひそかにコーフンしたものです。
なぜならば!わたしがロンドンまで舞台を観に追っかけたジェレミー・ノーサム出演映画の原作戯曲だから(←サー・ロバート・モートン役)。

↑もちろん、持ってるw
これねー、昔、深夜の民放で放送してたんだけど、DVDは日本では未発売なんだよねー。
今回の舞台をきっかけに放送してくれるかなーなんて淡い期待もあったんだけどな…。
ちなみに、この99年版映画の監督はDavid Mametで、その縁でウィンズロウ家の長女役に自分の妻をキャスティングしてます。

さて、本日の舞台。
作:テレンス・ラティガン
翻訳:小川 絵梨子
演出:鈴木裕美
主なキャスト
アーサー(父):小林 隆
グレイス(母):竹下景子
サー・ロバート・モートン(弁護士):中村まこと
キャサリン(長女):森川由樹
ディッキー(長男):山本悠生
ロニー(次男):近藤礼貴/渋谷龍生(Wキャスト)
ヴァイオレット(メイド):渡辺樹里
ジョン(キャサリンの婚約者):川口高志
デズモンド(ウィンズロウ家の事務弁護士):チョウ ヨンホ
おお!舞台セットが英国中産階級のステキな客間だ!

開幕前からジャズが流れていい雰囲気。

映画を観て思ったのは、法廷シーンがまったくないことと、常に攻めの姿勢でいるサー・ロバートの動向より、裁判沙汰に持ち込んだウィンズロウ家(特に父と娘)の静かな言動に重きを置いているなということ。
ジェレミー・ノーサム目当てで観ていたので、ラスト近くの結審に至る法廷での感動の過程がメイドの語りを通してのみの描写に物足りなさを感じていました。
でも、今日の舞台を観たら長年の疑問が解消されたというか!
そりゃ、主軸はウィンズロウ家の人々だもの。サー・ロバートの演説にどれだけ感動しようとそんなのはどうでもいい。要は多大な犠牲を払ってようやく報われたウィンズロウ家の勝利がすべて。
でもねー、「らしくない」ぐったりした姿を(我々視聴者に)さらしたすぐ後で、キャサリンが入ってくるや否や元の自分を取り戻してシャキッとするサー・ロバートの姿には、グッときますよ。映画だと、なんかこの二人、絶対結ばれないんだけど、既に惹かれ合ってるじゃん!っていうのが分かる粋なシーンがラストにあって、それをまたサー・ロバートが(というよりジェレミーさんが)、表情変えずにシラっと言うのが萌えるのよ。

今日の舞台のサー・ロバートはめっちゃいい声!ロニーが本当に無実かどうかを探るための畳み掛けるような詰問シーンなど、低音ヴォイスに惚れ惚れ。あ、ちなみに演じた中村さんは『ちゅらさん』の牛柄パジャマの入院患者だったそうですよ←何となく覚えている
とにかく一家の要、アーサー・ウィンズロウ役の源さん@新選組!がステキです!
一見厳格な威張り散らしている父親に見えるんだけど、三人の子をどの子も慈しみ、愛する優しいお父様。セリフと動作の一つ一つに温かさがあるというか…泣かせるし〜。
小林さんていうと、なんか小市民的なおどおどした頼りないイメージなんだけど、別人のように威厳たっぷりな英国紳士でした。さすが役者じゃのう…。
竹下さんはいつも通りの竹下さん。ウィンズロウ家の長男は確実に母親のDNAを受け継いだなと一目で分かる雰囲気。
個人の小さな正義が守られない国に、国家の大正義を語る資格はない!たとえ、それが第二次世界大戦前の緊急事態であっても…。14歳の海軍士官候補生の汚名を晴らすのが目的じゃないところがこの芝居の奥深さ。


翻訳劇なのにセリフがとってもこなれていて、あんだけシリアスな法廷劇(法廷は一切出てこないけど。場面は客間だけなんだけど)なのに、セリフだけで笑えるようになってて、巧い訳だなぁと感心してたら、『OPUS』の演出家でした。あの時も翻訳を手掛けてて、あれはわたしも原作を読んでいたこともあって、やっぱり訳で感心してたんだったわ。
長女と次男にもう少し声量と滑舌がほしかったところ。特にロニーは、サー・ロバートとのシーンで頑張れ、超がんばれ!…って言っても明日で千秋楽ですが。


新国立やオペラシティへはいつも初台駅まで京王新線を使っているのですが、これがもう毎回乗るたびに二度と乗るか!なめんどくささでして…。
去年、Kuroi様とパークハイアットでお茶してた時に、高層階から見えたんですよね。だったら、新宿駅から歩いて行けるじゃん!

というわけで…

新宿駅西口から、甲州街道沿いを歩くこと大体20分で無事、とうちゃこ〜@こころ旅
いっこも曲がることのない直線なので、迷うことありません。
でも帰りはパークハイアットから無料シャトルバスに乗って、西口まで帰ってきた(笑)


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