<< 叙々の奇妙な昼食 | トップ | 愛憎相半ば >>
イーハン殿下のビルドゥングスロマン-2-
『精霊の守り人』バルサパートもいよいよクライマックス!(残り二週はチャグム視点の『天と地の守り人』なので。)
イーハン殿下主体で観ると、この回のポイントはこれに尽きる↓

ロタ王国という南部と北部の分断を抱える国で
突如、難しい国政の舵取りを任されて
しかし、人望はまだない。
そういう男が、
自分が良いと思っていることを実現できる圧倒的な権力」を
目の前にぶら下げられたとき
どうするか。
禁断の恋と王権

これは為政者なら喉から手が出るほど欲しいもの。
ただ悪に支配された為政者であれば、その行為が悪だと単純に割り切れるけど、イーハンのように虐げられた民族を思いやれる優しさを持つ為政者ならば、それは許される。と、少なくともシハナは思っている。
そして、誘惑の果実をぶらさげたイヴの如きシハナの話に、恐らくイーハン自身も一瞬グラッと来たはず。
何故なら今のロタ王国は、国内に民族差別があるだけではなく、貧困と飢えに苦しむ北部と、強大な力を持つ領主が治める豊かな南部が対立し、かろうじてまとめ上げていた偉大なる王が崩御、さらにタルシュ帝国の牙が向くという混乱必至の状態だから。

原作では、建国ノ儀の段階ではまだヨーサム王は存命で、この時は外交で国を留守にしているだけだったところを、ドラマでは死期を早めてくれちゃったおかげで、イーハン殿下の苦悩が増し増しですわ。
イーハン殿下のことだから、アスラのタルハマヤとしての力を使うとしたら、まずは自分を排斥しようとする南部の領主を消して、タルの民族を解放して、ついでにタルシュの兵が攻めてきたら全滅させる、とロタ王国にとっていいこと尽くしなことにしかならないはず。
それでもイーハンはその誘惑を退ける。
たとえ正義だと信じていても
絶大なる力で他を押さえつけるようなやり方では
また同じ過ちを繰り返すだけのことだ
ここがイーハン殿下の真骨頂。
新ヨゴのチャグムやタルシュのラウルのようにハデな動きのない王族だけど、間違いなく彼もファンタジー文学の英雄なのだ。
ちなみにアスラの力=『指輪物語』の一つの指輪に当てはめてみたら、まさしく同じような葛藤を経て、力を手にしたが故に闇落ちしたのがこちらの方です↓


ドラマでは、結局「カミサマ」にはならないと決断をしたアスラ(毒親との決別ともとれる)がどうなったかに集約されてしまって、あの建国ノ儀の混乱をどう収拾したのか棚上げされた感があり、ロタ王国の行く末が気になります。
あ、何かサラッと流されがちだけど、アスラが「嫌だ」って思った根底には、直前のイーハン殿下のお言葉↓

が効いてるんじゃないかと勘繰るほどにはイーハン殿下(と中の人)ファンですが何か(笑)。


ああ美しい…

ガイドブックによると
目の前の出来事を見届けたイーハンは、「ロタ王国は生まれ変わる!」と宣言する。(P.29)
とあるので、そこら辺を次回か最終回には見せろください、NHK様。
愛しのダーリン♪ | 23:05 | comments(2) | - | - | - |
スポンサーサイト
- | 23:05 | - | - | - | - |
コメント
(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
イーハン殿下が無事に即位できたのか、めっちゃ気になるやんけ!
とりあえず、明日はお休み、と…
| itoyan@管理人 | 2017/03/10 9:33 PM |

>建国ノ儀の混乱をどう収拾したのか棚上げされた感
全くです。めっちゃ期待してたのに・・・

ブラタモリ神戸編に龍の歯医者であげあげ,合間に凄ワザでぼろ泣き,そして守り人・・・どんだけNHKが好きなんだ自分,と思った2月末のtoriaでした。
| toria | 2017/03/10 1:12 AM |

コメントする