三代目徒然なるままボヤッキーニッキー

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誰が為に復讐す
先週から昔懐かしの「金曜時代劇『五瓣の椿』」(2001)アンコール放送が始まりました。
これ、リアルタイムで観逃してて、ずっと観たかったんだ〜。
その年の春から夏にかけ絶大な人気を誇った朝ドラ『ちゅらさん』が終わってから初めての国仲涼子の主演作。
観てないにもかかわらず、あの天真爛漫な笑顔の可愛いえりぃになんつー似合わない役をさせてんねん、NHK!とあちこちで不満の声が上がったのは覚えてます(笑)。
あと三番手で、今や押しも押されぬ実力派俳優と成り上がった堺雅人が出てるんですが、えーと『新選組!』が2004年だから、まだ山南さん大ブレイク前ですね。
でも『ちゅらさん』のひとつ前の朝ドラ『オードリー』でプチブレイクはしてたので、NHKとしてもいい組み合わせだろ?的なキャスティング。今となってはこんな地味な役は絶対やらないと思うので、貴重ですわ〜。
ちなみにワタクシ、2001年の秋冬はこの『五瓣の椿』ではなく『嫉妬の香り』で堺雅人(とオダジョー)を観てました(笑)。

さて先週第一回をガン観してたら、想像以上に暗い話で、原作にも俄然興味がわいたので、図書館で借りてみた。

著者:山本周五郎 出版社:新潮社
定価:¥514(+税) 発売:昭和39年9月→平成18年8月(63刷)

うーん…いくらお父つぁん子だからって、17、8の大店の世間知らずの箱入り娘が、家付き娘の妻にコケにされた挙句に不義の子を押し付けられた父親に代わってお仕置きよ六人も殺すほどの動機が、いまいちピンと来ないな。どうしようもない淫乱な母親と、その浮気相手の血をひいてる己の存在そのものを否定したい、抹殺したいって気持ちもあるんだろうけどさ。
ジャンルも時代も全然違うけど、妹を殺されて復讐に立ち上がった『探偵の探偵』でもピンと来なかったわたしはよほど肉親への愛情が薄いのか。
いやでもね、お父つぁんは、たとえ自分と血の繋がりがなくても可愛がってたおしのに復讐してもらおうなんて考えてなかったよ、きっと。
だって自分が死んだら、手代の徳次郎と一緒に家を出て、母親の目の届かない所に行って、幸せになっておくれって了見で、無理して働いて870両貯めたんでしょ。それはつまり、可愛い娘に幸せな未来を残してやる為じゃないのよさ。
ほら、『ちかえもん』でも、お初の父上はお初が復讐することを望んでない!みたいなこと、言ってたじゃーん!
なので、実母の浮気相手に色仕掛けで迫って、淡々と殺していくおしのの行動原理が、父親の為でありながらもその当の父親が望んでないと思われる以上、ただ単にむなしいだけなのだな。
あと、ワタクシは根が小市民なので、おしのがせっかくお父つぁんが骨身を削って貯めたお金を、復讐のために散財してるってのもなんかイヤ(笑)。

まぁ、そうは言っても、おしのの復讐相手が揃いも揃ってロクデナシなサイテー野郎ばっかなので、小娘にしてやられるくだりは爽快ではあった。
あ、ドラマでなんかいい感じだった徳次郎は、原作では一瞬出たっきりの全くもって完全なる脇役でしかなかったです。ドラマでこの先どうなるのか、ちょっと楽しみー。
| itoyan | − 日本人著者 | 21:20 | comments(0) | - | pookmark |
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